Exchange 2010 環境において、パブリック フォルダーのサイズ制限を設定することで、パブリック フォルダーの所有者に自動的にサイズ超過の警告メッセージを送付することが可能です。
Title: クォータ メッセージについて
URL : http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb232173(v=exchg.141).aspx
警告が送付されるサイズ設定は、以下のコマンドの実行結果にある IssueWarningQuota の値から確認することが可能です。 また、新規作成したパブリック フォルダに対して以下のコマンドを実行した場合、UseDatabaseQuotaDefaults の値は True となっており、パブリック フォルダー データベースの [格納域の制限サイズ] の値が使用されることを示しております。
Get-PublicFolder -Identity <パブリック フォルダ名> | fl
しかしながら、 該当パブリック フォルダのサイズが、[警告を表示するサイズ] 以上のサイズになったとしても、警告メッセージが所有者に対して送付されない現象が発生致します。
警告メッセージを送付させるには、パブリック フォルダ新規作成後、以下のコマンドを実行し、UseDatabaseQuotaDefaults の値を一度設定する必要がございます ($Flase を設定し、個別の設定や、一度 $False を設定し、$True に戻す方法でも問題ございません)。
Set-PublicFolder -identity <パブリック フォルダ名> -UseDatabaseQuotaDefaults $True
-現象の再現手順
1. 新規にパブリック フォルダを作成します。
2. 以下のコマンドを実行し、ユーザーに所有者の権限を付与します。
Add-PublicFolderClientPermission -identity <パブリック フォルダ名> -User <ユーザー名> -AccessRights Owner
実行例) Add-PublicFolderClientPermission -identity \PF1 -User PFAdmin -AccessRights Owner
3. パブリック フォルダ データベースに設定されている [警告を表示するサイズ] 以上のアイテムを投稿します。
4. パブリック フォルダ データベースに設定されている [警告メッセージの発行間隔」 の時間まで待ちますが、警告メッセージが手順 2 で設定したユーザーに送付されません。
5. 以下のコマンドを実行し、UseDatabaseQuotaDefaults の値を設定します。
Set-PublicFolder -identity <パブリック フォルダ名> -UseDatabaseQuotaDefaults $True
実行例) Set-PublicFolder -identity \PF1 -UseDatabaseQuotaDefaults $True
6. 再度パブリック フォルダ データベースに設定されている [警告メッセージの発行間隔」 の時間に、警告メッセージが手順 2 で設定したユーザーに送付されます。
- 参考情報
ユーザー メールボックスに関して、Exchange 2010 SP1 以降では、クォーター警告メッセージが発行される条件が変更されております。詳細につきましては、下記技術情報を参考にしてください。
Title : Users do not receive quota warning messages after you apply Service Pack 1 for Exchange Server 2010
URL: http://support.microsoft.com/kb/2480474/en-us