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Exchange 2007 / 2010 でパブリック フォルダー データベースが削除できない場合の対処方法について

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今回は、Exchange Server 2007 および 2010 のパブリック フォルダー データベースについて、データベースの削除ができない際の対処方法をご案内いたします。

Exchange Server の撤去やリプレース時に、パブリック フォルダー データベースを削除する際、パブリック フォルダー データベースの状態によっては正常に削除できない場合がございます。
パブリック フォルダー データベースが削除できない一例として、レプリカが残ってしまっている場合が挙げられ、その場合は削除時に以下のメッセージが出力されます。

エラー メッセージの通り、レプリカがパブリック フォルダー データベース上に残っているために削除することができません。

このような場合、まずは該当データベース上にパブリック フォルダーが残っているかどうかをご確認ください。
レプリカが残っている場合はパブリック フォルダならびにアイテムを他のサーバーに複製してください。

ただし、ご利用状況によっては移行後はパブリック フォルダーを利用しない場合や、複製する必要のないシステム フォルダのみが残っている場合もあります。
以下のような条件に当てはまる場合は、後述の手順にて強制的にパブリック フォルダー データベースを削除することができます。

 ・必要なフォルダやアイテムは他のサーバーに複製済み
 ・サーバー撤去後は、パブリック フォルダーを利用する予定がない
 ・これまでも、パブリック フォルダーの利用はしていない
 ・利用しない (していない) アイテムだけが残っているもしくは、システム フォルダのみが残っている

なお、上記に挙げたような条件はすべてを網羅できているわけではなく一般的な条件です。
そのため、後述にてご案内する ADSI エディターによるパブリック フォルダー データベースの削除をする前に、念のために Active Directory のバックアップを取ることをお勧めいたします。
またバックアップの有無に関わらず、本当に削除しても問題がないのか、削除する対象が間違っていないか等を、作業前に必ずご確認くださいますようお願いいたします。

パブリック フォルダー データベースの削除を実施するにあたり、ご不安なお客様はお手数ではございますがサポートまでお問い合わせください。
ご利用状況をヒアリングして、適切な対処方法をご案内いたします。


それでは、以下にパブリック フォルダー データベースの強制削除手順をご案内します。

パブリック フォルダーデータベースの強制削除方法
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ドメイン コントローラーもしくは Exchange Server に管理者権限でログオンし、下記の手順で Exchange 2007 / 2010 のパブリック フォルダー データベースの情報を削除します。


1. [スタート] - [管理ツール] より [ADSI エディター] を起動します。または [ファイル名を指定して実行] にて [adsiedit.msc] と入力し、[OK] を押します。
   

2. メニューバーより、[操作] - [接続] をクリックします。

3. [接続ポイント] にて [既知の名前付けコンテキストを選択する] を選択し、リストより [構成 (英語の場合は Configuration) ] を選択して [OK] をクリックします。
  

4. 左ペインより AD オブジェクトを下記のように展開します。
Exchange 2007/2010 でそれぞれ以下のように展開します。

    
5. [CN=<パブリック フォルダ データベース名>] を右クリックして [削除] をクリックします。

6. 確認画面で [はい] をクリックします。

7. 続けて左ペインで下記のように展開します。

   
8. [CN=Exchange Administrative Group (FYDIBOHF23SPDLT)] を右クリックして [プロパティ] をクリックします。

9. 属性から siteFolderServer の項目を確認します。下図では パブリック フォルダー "pfdb2007" が登録されております。

    
10. 値に <未設定> (英語の場合は <not set>) 以外の情報が入っていた場合は、ダブルクリックします。

11. [クリア] ボタンをクリックし、[OK] をクリックします。下図のように値が削除されていることをご確認ください。

    
12. [OK] をクリックしてプロパティを閉じます。

13. 続けて左ペインで下記のように展開します。

14. [CN=<メールボックス データベース名>] を右クリックして [プロパティ] をクリックします。

15. 属性から msExchHomePublicMDB の項目を確認します。下図では パブリック フォルダー "pfdb2007" が登録されております。

    
16. 値に <未設定> 以外の情報が入っていた場合は、ダブルクリックします。

17. [クリア] ボタンをクリックし、[OK] をクリックします。下図のように値が削除されていることをご確認ください。

    
18. [OK] をクリックしてプロパティを閉じます。

19. [CN=Databases] 配下に複数のデータベースの情報が存在する場合は、それぞれの項目に対して手順 14. から 18. の操作を繰り返します。

20. ADSI エディターを終了します。

以上の操作で Exchange 2007 / 2010 のパブリック フォルダー データベースの情報を、Active Directory 上から削除する手順は完了となります。


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