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バッチ移行を使用したパブリック フォルダー移行での注意点

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Exchange Server 及び Exchange Online を日々ご利用頂きありがとうございます。
既存の Exchange Server のリプレース作業に伴い、多くのお客様が Exchange Server 2013/2016 への移行やクラウド シフトのために Exchange Online への移行を進められている傾向が見られます。
そのため今回はバッチ移行を使用した従来のパブリック フォルダー移行に関する注意点についてご紹介します。特に大規模 Exchange 組織で従来のパブリック フォルダーを頻繁に利用されるお客様にとっては重要なお知らせとなります。
 
バッチ移行について
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従来のパブリック フォルダーを Exchange Server 2013/2016 または  Exchange Online へ移行するためにはバッチ移行を使用し、以下に公開情報として案内しております。
 
<Exchange Online への移行>
Title :バッチ移行を使用して、従来のパブリック フォルダーを Office 365 と Exchange Online に移行する
Url   : https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn874017(v=exchg.150).aspx
 
<Exchange Server 2013/2016 への移行>
Title :バッチ移行を使用して以前のバージョンから Exchange 2013 にパブリック フォルダーを移行する
Url   :https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn912663(v=exchg.150).aspx
 
Title :Use batch migration to migrate public folders to Exchange 2016 from previous versions
Url   :https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn912663(v=exchg.160).aspx
 
 
バッチ移行の制限事項
------------------
バッチ移行での従来のパブリック フォルダーの移行方法の詳細は上記の公開情報でカバーしているため、本ブログでは詳細な解説はしませんが、バッチ移行では以下のフェーズに分けて移行します。
 
1. パブリックフォルダーの初期同期
2. パブリックフォルダーの差分同期
3. 新しいパブリック フォルダーへの切り替え
 
バッチ移行ではパブリック フォルダー データを移行するためにパブリック フォルダー サーバーを指定して、バッチ移行を開始します。上記 1 の初期同期では Exchange 組織内にある全てのパブリック フォルダー データに対して同期が行われますが、上記 2 での差分同期では指定したパブリック フォルダー サーバー上のレプリカ内のデータのみが同期対象となるという制限事項があります。そのため複数のパブリック フォルダー サーバーがあり、それぞれ異なるレプリカを保持している、つまりバッチ移行で指定するパブリック フォルダー サーバー以外にレプリカがある場合は、該当のレプリカ内のデータを更新しても上記 2 の差分同期では更新されたデータが新しいパブリック フォルダーに反映されない状況となります。
 
 
対処策について
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バッチ移行で指定するパブリック フォルダー サーバー上に全てのレプリカを保持させることで、差分同期についてもパブリックフォルダー データを漏れなく移行することができます。
なお上述のバッチの移行の制限については 2016年3月時点で Exchange 開発部門にて調査中となっており、調査進展がございましたら、本ブログにてお知らせする予定です。
大規模環境でパブリック フォルダー移行を控えているお客様には大変ご不便をお掛けしますが、現在実施できる有効な対処策としてご理解頂ければ幸いです。
 
以上となります。


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