2012 年もいよいよ残り僅かとなりました。この時期は一年を振り返る時期ですが、Microsoft Office もこの一年は様々なニュースがありました。Office が 1989 年に登場してから 20 余年が経っていますが、その歴史の中でも 2012 年は今までにないくらい早いスピードでいろいろなことが起こりました。この記事では、2012 年最後の記事として、Microsoft Office 製品群の一年を総括してみたいと思います。
2012 年のハイライト
2012 年は Microsoft Office にとってイノベーション、ビジネス規模の加速という両面において重要な年となりました。以下に主なハイライトをいくつか挙げます。
82 インチの Perceptive Pixel |
新しい Office の登場: Microsoft Office は世界中の 10 億台のデスクトップにインストールされています。その最新バージョンを含む最新の Office 製品群について、7 月にそのベールが剥がされ、カスタマープレビューという形で試していただくことができるようになりました。新しい Office はキーボードとタッチの両方で利用がしやすいように設計され、Windows 8スタイルアプリとして一部のアプリケーションが提供され、クラウドとの連携強化、ソーシャル機能の充実などの特長があります。Skype との連携も進んでいく予定になっています。10 月には、Office の歴史上はじめて、すべての Office 製品群のコード (Office 2013 クライアント、Project 2013/Visio 2013、Exchange Server 2013、SharePoint Server 2013、Lync Server 2013) が一度に RTM し、そして、12 月からは一般消費者向けに先駆けて、企業向けのボリュームライセンスで販売が開始されています。
新しいテクノロジーの買収: 2012 年には、ビジネスプロダクティビティ関係では 2 つの大きなテクノロジーの買収がありました。両者とも Office 製品群との連携で利用の可能性が広がる、ワクワクするテクノロジーです。一つ目は Perceptive Pixelで、大画面、マルチタッチのハードウェアとソフトウェアのテクノロジーです。そして、Yammer の買収により、Office の製品ポートフォリオにエンタープライズ ソーシャル ネットワーキングが加わります。
多くの中小規模企業ユーザーがサーバー機能を利用: Office 365 の顧客のうち 90% 以上は中小規模企業であり、2012 年もその顧客数は指数関数的に増えています。メディアワークス・ブルームや木戸特許事務所などをはじめとして、様々な業種の中小規模企業のお客様が Office 365 にシフトをしています。これにより、いままで自社で構築・管理することが難しかった高度な機能を持つ情報共有基盤を、クラウドサービスとして必要なだけ月額料金で支払うことで機能を利用することができるようになり、中小規模企業の業務生産性の向上に一役買っています。
大規模企業顧客の増加: 世界のグローバル ブランド Top 100 (InterBand 調べ) のうち約 40 社で、マイクロソフトが提供する Office 365 や関連するクラウドサービスを利用しています。そして大規模顧客もまたうなぎ上りに伸びています。トヨタ自動車、楽天、日本航空、丸紅、清水建設、カルソニックカンセイなど、製造業、小売、商社、物流、建設など、様々な業種にわたっており、展開ユーザー数も数千から数万クラスの特大規模、かつグローバルに展開する事例が増加しています。また、徳島県など、自治体で使われる例も出てきています。
オンプレミスでも大規模導入、かつ Exchange Server、SharePoint Server、Lync Server をフルセットで導入されるお客様が増えてきました。日本たばこ産業、旭化成、山陰合同銀行などのお客様が Office 製品群のサーバー群をフルセットで導入しました。Peach Aviationのように、プライベート クラウドもしくはホスティング形式で導入される企業も増えてきました。Exchange Server は 2012 年も国内統合コラボレーティブ市場においてシェア No.1を取り続けています。
大学・研究機関顧客: 7 月には Office 365 for Educationが開始されました。これにより、すべての規模の教育研究機関がクラウドの力で生産性を高められるようになりました。京都大学、立教大学、徳島大学、印西市教育センター、大阪大谷大学をはじめとする多くのお客様が学生や教職員向けに Office 365 を選択しました。
Office 365 でさまざまな認証を取得: 5 月には、Office 365 は FISMA (連邦情報セキュリティマネジメント法)のお墨付きを得ました。これと合わせ、前年から取得済みの HIPPA、ISO27001、EU 標準契約条項などもあわせ多くの認証を得ています。
より広い地域、言語のサポート: 2012 年には、 Office 365 は 46 の新しい国と地域で販売が開始され、11 の追加の言語が利用できるようになりました。すべてあわせると、Office 365 は 88 の国と地域で購入可能、32 の言語で利用可能、世界中の 40 億人の市場をカバーしています。
アナリストによる評価の獲得: 2012 年はマイクロソフトのビジネスプロダクティビティ製品が主要な独立系調査会社から重要な評価を獲得した年でもありました。8 月には、Forrester がマイクロソフトをクラウド コラボレーションのリーダーポジションにいると格付けしました。また、Microsoft Lync は Gartner の 2012 年のマジック・クアドラントのユニファイドコミュニケーションでリーダー・クアドラントに格付けされ、コーポレート テクノロジーではビジョナリー・クアドラントに格付けされました。Microsoft SharePoint は Gartner の 2012 年のマジック・クアドラントのビジネス インテリジェンス プラットフォームでリーダー・クアドラントに格付けされました。Forefront Online Protection for Exchange (FOPE) はGartner のマジック・クアドラントのセキュア電子メール ゲートウェイでリーダー・クアドラントに格付けされました。
2013 年に向けて
2012 年はいろいろありましたが、2013 年も引き続きニュースが目白押しです。特に新しい Office の一般提供開始と新しい Office 365 の正式リリースがそれぞれ 2013 年第一四半期に控えています。まだ新しい Office を試していない方は、冬休み中にぜひお試しください。カスタマープレビューで、新しい Office クライアントやクラウドサービスを無料でお試しいただくことができます。
それでは、来年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。