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特別支援学級の生徒たちの学びを一変させる Learning Tools

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(この記事は 2016 年 4 月 19 日に Office Blogs に投稿された記事 Learning Tools are a game changer for my special education students の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

今回は、ジョージア州のホリー スプリングス小学校で特別支援学級を担当する Lauren Pittman 氏の寄稿記事をご紹介します。

今日の教育現場ではさまざまなテクノロジが活用されていますが、どのテクノロジが役に立つのか、費用に見合うだけの価値があるのかと疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、迷う必要はありません。マイクロソフトは多くの費用と時間を投資して、教師の負担を軽減するために取り組んでいます。Office 365 には必要なすべてのツールが揃っており、PowerPoint や Sway などは授業でもたいへん役に立ちます。その中でも特にすばらしいツールが OneNote です。OneNote は、クラスにかかわるあらゆるものをまとめて保管できるデジタル バインダーです。生徒の課題にリアルタイムにアクセスしたり、クラスの全員に宿題を一斉送信したりできるほか、紙を使用せずに生徒の課題を管理できます。つまり、OneNote を使用すれば、クラスをペーパーレス化することが可能なのです。

今年度、私は自分のクラスもペーパーレス化したいと考え、テクノロジ プロジェクト スペシャリストの Sandi Adams 氏と Dr. Dianne Steinbeck 校長に相談したところ、Sandi 氏はすぐに対応を開始してくれました。生徒にはこの 1 年間使用する Surface タブレットが用意され、ペーパーレスへの移行がまた 1 歩進みました。私は夏休み中ずっと OneNote ノートブックの準備を進め、ついに Surface タブレットを配布する日がやってきました。この日から、私たちの取り組みは全速力で動き始めたのです。

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この取り組みが始まった時点では、生徒にどれほどの影響があるのか、想像もつきませんでした。私は特別支援学級を担当していますが、このクラスの生徒は、読み書きや計算の能力において他の生徒よりも 2 年以上遅れており、「平均」レベルに到達するまで、非常に大きな困難を克服しなければなりません。授業を受けるときにも教師に完全に依存しているため、通常のクラスに追いつくことは不可能だと思われることもよくあります。このような現実と期待の隔たりを埋めるには、生徒の自立を促せるツールが必要です。

特別支援学級で OneNote を活用することで学びの形が大きく変わることは、私のクラスが実証しています。今年度の生徒は、ADHD から失読症までさまざまな程度の困難を抱えており、新学期が始まった時点での基準は例年を下回っていました。ある生徒は調子の良い日でも 1 分間に 6 単語しか読むことができませんでした。この生徒は教師にとって「ブラック ホール」のような存在で、どのように手助けすればよいかもわかりませんでした。また、別の生徒は軽度の知的障害を抱えており、板書を書き写したり、作文形式の問題に回答したりといった作業を非常に苦手としていました。失読症などの印刷字を読むことに困難のある生徒には、文字を見やすくするためのツールが必要でした。

生徒の教育面での成功を支援するために、私たちのクラスでは基本ツールとして OneNote を使用することに決め、これまで配布してきたプリントをすべて授業用のデジタル バインダーから配布することにしました。OneNote ノートブックを初めて使用したとき、生徒たちは非常に感動したようです。ある生徒は、「これからは、課題を探し回らなくて済むようになる」と言いました。この言葉のとおり、この生徒はそれから 1 回も課題をなくしたことがありません。ADHD の生徒を受け持ったことのある方なら、これがどれほどの進歩かおわかりいただけるでしょう。生徒たちがこの「デジタル教室」というアイデアを受け入れ、形にしたのです。OneNote を操作する生徒の成長を目にすることは、私の人生最大の喜びです。OneNote が小学生から大学生まで使用できるツールであることを考えると、生徒の多くが大学に進学することも夢ではないと思えます。生徒たちは授業中にサポートされていると感じることで、きっとクラスの外でも困難な状況を乗り越えていけるでしょう。

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教育面での期待を実現するためには Learning Tools for OneNote が不可欠だと考えています。市場には特別支援学級の生徒を対象とした製品が溢れかえっているため、どの製品が役に立ち、どの製品がそうでないかを判断するのは非常に困難です。その点、Learning Tools では、生徒が日常的に使用するプログラムで必要なツールをすぐに使用することができます。別のプログラムを起動したり、他のプログラムとうまく連携するかを気にしたりする必要はありません。Learning Tools が特別支援学級に劇的な変化をもたらすことを生徒は身をもって証明しています。Immersive Reader (読解支援) 機能を初めて起動したときの光景は、もうクリスマスがやって来たのかと思うほどすばらしいものでした。教師がそばについていなくても文字を読み上げてくれる機能があると気付いて目を輝かせていた姿に、一瞬にして心を打たれました。生徒が「依存した学習」から「自立した学習」へと移行する過程に立ち会えたことは、私に大きな希望を抱かせてくれたのです。

こうしたツールを使用することで、特に成長した生徒が 2 人います。1 人は、失読症を抱え、印刷字を読むことが非常に困難な生徒です。この生徒は 1 分間に 6 単語しか読むことができず、読解スピードが多少向上してもそれを維持することができませんでした。しかし、Learning Tools を使用し始めると、すぐに変化が見られました。課題に進んで挑戦するようになり、読解スピードも大幅に向上したのです。わずか数週間のうちに、1 分間に読める単語は 27 に増えました。Immersive Reader 機能とハイコントラスト ツールを組み合わせることで、困難を克服する道が開けました。この生徒にとって、単語は険しい山ではなく、ハイキングできるような丘だと思えるようになったのです。これほどの進歩を遂げることができたのは、Learning Tools のおかげだと確信しています。

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もう 1 人は、授業中にわずかな時間でも落ち着いていることが困難な生徒です。この生徒は、印刷字を読めない障害のほかに発作性疾患 (てんかん) を患っていました。教室で授業を受けることは不可能ではないかと思われましたが、Learning Tools によってすべてが一変しました。Immersive Reader 機能によって自力で文章を読めるようになり、Dictation (音声入力) ツールによって、書くという「不可能な」作業を行うことなく、自分の考えを記録できるようになったのです。今では、私がささいなことまでいちいち手助けしなくても、自分の力で課題をこなすことができるようになりました。

OneNote と Learning Tools は、私が求めていた最高の組み合わせです。特別支援学級を担当している方や、特別な支援を必要とする生徒がいるクラスを担当している方は、すぐに利用できる使いやすいツールによって、その生徒の学習を大きく変えることができます。ぜひ皆様も、生徒が「ブラック ホール」から「無限の可能性を秘めた存在」へと成長するようすをご自身の目で確かめてください。

—Lauren Pittman

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※ 本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。


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