(この記事は 2016 年 6 月 13 日に Office Blogs に投稿された記事 What’s new in Office 365 Groups administration—June 2016 update の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
マイクロソフトは昨年 12 月、Office 365 グループが電子情報開示に対応した (英語) ことを発表しました。それ以来、管理者による Office 365 グループの管理統制に役立つ多数の更新をリリースしてきました。Office 365 グループは、クロスアプリケーションのグループ メンバーシップを提供するもので、チームは使い慣れたアプリで共同作業を簡単に行うことができます。
現時点で、Office 365 をご利用いただいている企業と教育機関のすべてのお客様に以下の機能が提供されています。
- プライバシーの種類の変更: Office 365 グループの作成時には、公開 (社内のすべてのユーザーがグループのコンテンツにアクセス可能) と非公開 (承認されたメンバーのみがグループのコンテンツにアクセス可能) の 2 種類のプライバシー設定のいずれかを選択できます。今回の更新により、グループ所有者が Outlook on the web のグループ プロパティを編集し、プライバシー設定の公開/非公開を切り替えられるようになりました。また、Set-UnifiedGroup コマンドレットを利用してプライバシーの種類を変更することも可能です。詳細については、「Office 365 グループを公開/非公開にする (英語)」をご覧ください。
- マルチドメインのサポート: 大規模な企業では、部署ごとに異なる電子メール ドメインを利用している場合があります。あるドメインでユーザーが作成した Office 365 グループには、(テナント全体で共通のドメインを使用するのではなく) そのドメインが使用されます。今回、管理者がグループの作成時に任意のドメインを指定することも可能になりました。詳細については、「Office 365 グループによるマルチドメインのサポート (機械翻訳)」をご覧ください。
- オンプレミスの Exchange メールボックス ユーザーが Office 365 グループを利用できるように構成: オンプレミスの Exchange 組織と Office 365 のハイブリッド展開を構成している場合、「Office 365 グループにオンプレミスの Exchange とのハイブリッド展開を構成する (英語)」に記載されている手順に従って、オンプレミスのユーザーが Office 365 で作成したグループを利用できるように設定できます。
- Office 365 グループを差出人として指定: グループの共有メールボックスを差出人として指定する必要がある場合に、PowerShell コマンドレットを使用して設定できるようになりました。この設定を有効にすると、Office 365 グループのユーザーが Outlook または Outlook on the web を使用して、Office 365 グループを差出人としてメールの送信や返信を行うことができます。そのためには、グループに移動してメールを新規作成し、[Send As] フィールドをグループのメール アドレスに変更します。詳細については、「PowerShell を使用して Office 365 グループを管理する (機械翻訳)」をご覧ください。
上記の機能強化に加えて、本日より以下の機能のロールアウトが開始されました。7 月末までには展開が完了する見込みです。
- Azure Active Directory の作成ポリシー (英語): Azure Active Directory に、管理者がグループの作成を一部のユーザーに制限できるポリシーが実装されました。このポリシーにより、Planner や Power BI といったすべてのエンドポイントから Office 365 グループを作成する権限を特定のユーザーのみに付与することができます。なお、既存の Exchange メールボックスのポリシーは、Exchange での作成のみに適用されます。
- 利用に関するガイドライン (英語): Office 365 グループの利用に関するガイドラインを規定して、グループの有効性を維持するためのベスト プラクティスや社内のコンテンツ ポリシーをユーザーに知らせることができます。
- データ分類と拡張可能なポリシー (英語): Office 365 グループにカスタマイズ可能なデータ分類システムを作成し、ポリシーの種類 (「未分類」、「社外秘」、「極秘」など) ごとにグループ分けできるようになります。こうすることで、各グループに社内の他のコンテンツのポリシーを反映できます。また、拡張可能なポリシーを利用すると、グループが作成または変更された場合に毎回呼び出されるエンドポイントを構成し、グループの作成や変更に関する独自のポリシーを実装できます。
- モバイル アプリケーション管理 (英語): 外出先でもユーザーのデータを保護するために、ポリシーによって管理されるアプリとして、Microsoft Intune の Outlook Groups モバイル アプリの公開に向けて取り組んでいます。
さらに、管理エクスペリエンスを強化するために、Office 365 グループへの取り組みを継続的に進めています。今後リリース予定の主な機能は、以下のとおりです。
- 配布リスト (DL) のグループへの移行用 UI を Exchange 管理センター (EAC) に追加 (英語): 近日中に、公開済みの DL 移行用スクリプトを利用して DL を Exchange 管理センターからグループにワンクリックで直接移行する機能が追加されます。
- Azure Active Directory の名前付けポリシー (英語): グループが作成された場所 (Outlook、Planner、Power BI など) にかかわらず、グループの名前やメール アドレスの先頭または末尾にテキストを追加するポリシーを構成できるようになります。また、グループ名に使用できない禁止単語のリストを構成するか、何千件もの禁止単語があらかじめ定義されたリストを利用して、ディレクトリをクリーンな状態に維持することができます。
- 非公開グループのファイルの検索 (英語): グループのファイル (SharePoint ドキュメント ライブラリに保存され、OneDrive for Business に表示される) と Office Delve を統合することで、公開グループと自分がメンバーである非公開グループの両方からコンテンツを検索できるようになります。
上記の新しい管理統制機能に加えて、チーム間や全体の作業を引き続き支援するために、外部メンバーのグループへの追加、各グループ用の SharePoint チーム サイト、Yammer グループと Office 365 グループ サービスの統合といった重要な機能を今年の後半にリリースします。
今後予定されている Office 365 グループの機能強化の詳細については、fasttrack.microsoft.com/roadmap (英語) をご覧ください。9 月 26 日~ 30 日にアトランタで開催される Ignite (英語) では、Office 365 グループの最新機能の詳細をご紹介する予定です。皆様のご参加をお待ちしています。
—Christophe Fiessinger (@cfiessinger、Office 365 マーケティング チーム、シニア プロダクト マネージャー)
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