(この記事は 2016 年 7 月 15 日に Office Blogs に投稿された記事 Kennametal saves more than $750,000 annually with move to Skype for Business Online の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
今回は、材料製造企業の Kennametal でアーキテクチャ担当ディレクターを務める Dan Berlin 氏の Microsoft Office 365 に関する寄稿記事をご紹介します。
ほとんどの IT 部門では、いかにしてコストを削減するかを常に考えているものです。最高のソリューションは、コストを削減しながらユーザー機能の拡張も実現できます。最先端の材料科学および製造企業である Kennametal では、従来型のテレフォニーから Skype for Business に移行し、コスト削減と機能拡張の両方のメリットを手にしました。
弊社は世界中に 11,000 名を超える従業員を抱えているため、密接に協力してビジネスを遂行することは簡単ではありません。しかし、世界規模でのビジネス統合は重要です。弊社では、ほぼすべての製造プロセスにかかわる革新的な耐摩耗製品や高耐久性サービスを開発しています。このため、エンジニアや材料科学者、製造技術者、およびその他の従業員との間だけでなく、戦略的パートナーやベンダー、お客様とも互いにコミュニケーションを取れるようにする必要があります。これまでは、多くの従業員が、割高のため電話で連絡することをためらっていました。しかし、インスタント メッセージの送信やプレゼンス状態の確認、音声会議の開催に Skype for Business (前身のサービスも含め) を採用したところ、ほとんどの従業員がこれらのサービスを使用してコミュニケーションを取るようになりました。
先日、Skype for Business の使用範囲を拡大し、PSTN 会議機能などの最新機能を追加しました。これは、従来の方針の転換でした。それまでは AT&T の会議サービスを使用していたため、当初は AT&T の PSTN サービスに移行する予定でしたが、Skype for Business で PSTN 会議機能がリリースされたため、このパイロット プロジェクトは中断されました。Skype for Business の PSTN サービスを採用することで、ベンダーの統合とライセンス管理が簡素化され、管理者にとって大きなメリットが得られました。また、IT 部門も会議をスムーズに管理できるようになりました。以前は、新規ユーザーを追加する場合は AT&T カードを注文する必要があり、サービスの提供開始までに時間がかかっていました。Skype for Business であれば Microsoft Office 365 ポータルでボタンを 1 回クリックするだけでセットアップが完了し、使用できるようになります。Skype for Business の PSTN 会議機能は、IT 担当者にとってシンプルで使いやすいものです。また、このサービスは他のマイクロソフト製品との相互運用性が確保されているため、システムの他の部分との互換性について気にすることなく、自社で対応することができます。
旧来の会議システムの使用を中止して Skype for Business に切り替えた結果、年間 750,000 ドルを超えるコストが削減され、従来の国際電話で発生する長距離通信の料金についても心配する必要がなくなりました。今後 Skype for Business クラウド PBX を採用したときに、さらなるコスト削減につながることを期待しています。
現在、弊社では約 1,100 名の従業員が Skype for Business の PSTN 会議機能を使用していて、今後はユーザー プロファイルの変化と Kennametal の成長が見込まれるため、従業員の要望に基づいてその数を増やしていく予定です。想定される懸念事項については、あらかじめさまざまな軽減策を講じており、Skype for Business への以降はスムーズに行えると考えています。弊社ではすべての従業員が参加できる 20 種類のトレーニング セッションを設け、PSTN 会議機能ユーザーの 80% がいずれかのセッションに参加しています。また、各ユーザー向けに用意された母国語のトレーニング資料へのリンクは特に役立っています。Skype for Business の PSTN 会議機能では使い慣れたインターフェイスが使用されていることも採用を後押ししています。アイコンや使用方法は、従業員が Skype for Business の他の機能や他のマイクロソフト製品で使用しているものと同じです。また、Skype for Business で認定されているヘッドセットを使用すると優れたエクスペリエンスが得られ、PSTN 会議機能をより積極的に活用することができます。
Skype for Business の PSTN 会議機能に移行したビジネス上の最大の要因は電話料金を削減することであり、この目的は確実に達成されました。それだけではなく、音声コミュニケーションが活発化することで生産性が向上するという効果も表れています。音声主体のコミュニケーションにより作業が迅速化、簡素化されます。従業員は全世界の同僚やパートナー、ベンダー、お客様と、長距離電話のコストを気にせずに話し合うことができます。Kennametal ではすべての部署がグローバルに展開しているため、Skype for Business の先進的な機能を活用して、サポート体制を強化しています。
—Dan Berlin
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