マイクロソフトのクラウド戦略は、オープンで拡張可能なクラウド プラットフォームを提供することです。ハイブリッド クラウドにより、お客様に自社のデータセンターとマイクロソフトのグローバルなデータセンターの中にエンタープライズ グレードのテクノロジーを導入することができます。
もしかするとご存じない方もいるかもしれませんが、Microsoft Azure 上には、広範囲のオープンソース、およびコミュニティ ソフトウェア ソリューションを展開することが可能です。Azure でオープンソースを利用することにより、お客様のクラウド投資を拡張することが可能です。Azure 上の仮想マシンの約 1/3 では Linux が利用されており、Azure Marketplace では、1,000 以上のLinux イメージが公開されています。このように、Microsoft Azure ではオープンソース テクノロジーを何百万ものお客様が依存、信頼して利用していることがわかります。
Microsoft Azure とオープンソース戦略についてお客様にご紹介するときは、以下の点を考慮してみてください。
- Azure は Linux とオープンソース テクノロジー向けの素晴らしいプラットフォームであり、Azure のオープンソースサポートに関する素晴らしい話 (英語) があります。
- お客様にどのオープンソース テクノロジーをどこでどういう目的で使っているかを聞いてみてください。Azure で何が使えるかをご覧いただくことができます。
- クラウドに移行できる (英語) 単純な Linux 機能群がいくつかあります。お客様と一緒にどこから始めるのがいいか決めてください。
- IoT (Internet of Things)、DevOps、マネージドサービス、クラウドベースのコンテナなどのIT 業界のトレンド (英語) はお客様の Azure 利用を拡大させるビジネス機会です。
マイクロソフトのアプローチは、お客様がオープンソースに既に行っている投資を無駄にせず、それらを乗せることができる信頼できるクラウドプラットフォームを提供することです。選択の自由、相互運用性、そして信頼性はすべてのお客様とパートナーにとって重要なことです。
マイクロソフトは様々なオープンソース プロジェクトに専属リソースを投入してかかわっており、オープンソースへの取り組みにコミットしています。
- .NET Foundation on GitHub: Roslyn を含む
- Microsoft on GitHub: F#, TypeScript, msbuild, tfs-cli, Power BI visuals を含む
- Microsoft Azure on GitHub: autorest, tooling, DocumentDB を含む
- .NET Core
- Python Tools for Visual Studio
- Office UI Fabric on GitHub
- Linux Integration Services
- Tools and plugins for Eclipse
- Toolkit for IntelliJ
- ARM templates
- Javascript engine for Microsoft Edge
- Docker implementation
- Microsoft Office Graph Docs
- Open source ASP.NET documentation
- Open source Azure documentation
オープンソースへの貢献を始める
オープンソース ライセンス
オープンソースライセンスと呼ばれるものを理解すること、そしてこのライセンスがどのようにレビュー、承認されるのかを理解することは重要です。 オープン ソース ライセンスについての情報 (英語)
GitHub
オープンソースにおいてはコミュニティと貢献が重要な原則です。GitHub を通してオープンソースに貢献することができます。GitHub では数百万ものオープンソース プロジェクトが運営されています。マイクロソフトもいくつかのリポジトリを持っており、ドキュメント、SDK、テンプレート、ソースコード、などの情報が入手できます。もし貢献することにご興味がある場合、以下をご参照ください。
- CodeNewbie website (英語)
- First Timers Only – guidance for Code Newbies (英語)
- Hello World GitHub Guide (英語)
- Get involved in open source today, by Scott Hanselman (英語)
OS とツールの選択肢を広げる
Windows 上の Bash on Ubuntu について知る
Windows 上の Bash on Ubuntu は Windows から Linux と人気のあるオープンソース ユーティリティツールへのアクセスを可能にします。これは、Linux 仮想マシンで動いているわけではなく、Linux のシステムコールを対応する Windows カーネル関数にマッピングすることで実現しています。
- Windows 上の Bash on Ubuntu を使い始める (英語)
- ビデオ – Windows Subsystem for Linux: Architectural overview (英語)
- ビデオ – Windows Subsystem for Linux: Process Architecture (英語)
- ビデオ – Windows Subsystem for Linux: Syscall Translation (英語)
Azure のコマンドライン インターフェイスについて知る
Azure を操作するには 3 つの方法があります。
- Azure ポータル
- コマンドライン – PowerShell または Azure Command-Line Interface (Azure CLI)
- Azure SDK
Azure CLI はクロスプラットフォームです。どの OS を使っているかには寄りません。
モダン データセンターと企業向け Linux
Red Hat Enterprise Linux は業界をリードする、モダン データセンターのオープン ソース プラットフォームです。マイクロソフトと Red Hat のパートナーシップによって、お客様は既存の Red Hat への投資を最大限活用することができるようになりました。また、ハイブリッド展開モデルにより、アプリケーションを実行する場所として、お客様はオンプレミスかクラウドを選択することができるようになりました。現在、お客様は Red Hat サブスクリプションを Azure に移行することができ、統合されたエンタープライズ グレードのサポートを受けることができます。ほかのソリューションももう間もなく利用できるようになります。
Red Hat Enterprise Linux on Azure は以下の価値をお客様に提供します。
- フレキシブルな利用 (オンデマンド利用やサブスクリプションの移行)
- 安全で安定したハイブリッドクラウドのモダン プラットフォーム
- 一貫性と標準化によるコスト削減
- 一貫性のあるハイブリッド クラウド管理 (Red Hat CloudForms)
パートナーが事業継続性を保ちながら移行を行うには、Enterprise Linux サポートを受ける必要があります。Red Hat と マイクロソフトのパートナープログラムに加入して効果と効率を最大化してください。
パートナーのビジネス機会とリソース
お客様はデータセンターをモダンにするためのパートナーを求めています。現在、Azure 上の 30% の仮想マシンで Linux が実行されており、新しい仮想マシンの 50% が Linux を実行しています。これはとてつもないビジネス機会です。直近のビジネス機会は、このようなお客様を支援して企業向け Linux で企業向けのハイブリッド インフラを実行できるようにすることです。
モダン データセンターでオープンソース テクノロジーを活用するために以下のリソースをご活用ください。
- Red Hat の企業向けパートナーになる
- Red Hat パートナープログラム (詳細はページ内のガイドをダウンロードしてください)
- MCSA: Linux on Azure の資格を取得する
- MPN のCloud Platform コンピテンシーを取得する
貴社のマイクロソフト パートナー プログラム特典とコンピテンシー特典を利用する
- クラウドとソフトウェアの社内使用ライセンス特典
- パートナーのインセンティブ特典 (アクセスにはサインインが必要です)
- MPN の Azure テクニカルサービス
Microsoft Azure 製品とマーケットプレース
- 製品とドキュメント (Azure Compute と Azure Storage の機能にフォーカスしています)
- Azure 上の Red Hat ソリューション
- Linux 仮想マシン
- 仮想マシンのマーケットプレース
- Azure Stack テクニカル プレビュー (Azure のパワーをあなたのデータセンターに)
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JPC 2016 におけるオープンソース セッション
8/30 に東京で実施される Japan Partner Conference 2016 においても、オープンソースに関する話題が盛りだくさんです。午前中のキーノートセッションでは、レッドハット株式会社 代表取締役社長 望月様にご登壇いただき、日本での Azure と Red Hat で広がるビジネスの可能性についてお話しいただく予定です。また、午後のブレークアウトセッションでは、日本マイクロソフト新井によるセッション「WMS-02: デジタル トランスフォーメーションを牽引する “Azure + OSS”」があります。クラウド上で Red Hat をはじめとするオープンソーステクノロジーを実行することにご興味のある方は、ぜひこれらのセッションにご参加ください。
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