Azure を自社データセンターに持ち込むというコンセプトを持つ Microsoft Azure Stack (MAS:マス)。
「ハイブリッドクラウド」をマーケティング用語とかではなく、現実的な基盤として本気で検討する企業が増えている中で、MASが持つコンセプトには多くの企業様が興味をもってくれています。ただ、昨今の激しいITの進化の時代に、MASは使えるのか、社内に何をもたらしてくれるのか、自社導入を検討している新しいテクノロジーと何が違うのかなど、まだまだ見えないところが多いのも事実です。
そこで、MASの正式リリースまでの期限付きで立ち上げた Microsoft Azure Stack 研究会 (マスケン:http://aka.ms/masken_annai) には、様々な思惑を持つ以下の 35社103名 にご参加を表明していただきました。(敬称略、あいうえお順)
株式会社アルファネット | 日本ビジネスシステムズ株式会社 |
株式会社インターネットイニシアティブ | 日本ヒューレット・パッカード株式会社 |
NTTコミュニケーションズ株式会社 | 日本ユニシス株式会社 |
株式会社NTTデータ | ニュータニックス・ジャパン合同会社 |
F5ネットワークスジャパン合同会社 | ネットアップ株式会社 |
関電システムソリューションズ株式会社 | 株式会社ネットワークバリューコンポネンツ |
クリエーションライン株式会社 | 株式会社ネットワールド |
さくらインターネット株式会社 | 野村総合研究所 |
GMOインターネット株式会社 | パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社 |
シスコシステムズ合同会社 | ビットアイル・エクイニクス株式会社 |
TIS株式会社 | 株式会社FIXER |
株式会社 DMM.comラボ | 株式会社pnop |
データコア・ソフトウェア株式会社 | 三井情報株式会社 |
デル株式会社 | 三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 |
トヨタメディアサービス株式会社 | ユニアデックス株式会社 |
株式会社豊通シスコム | 株式会社リクルートテクノロジーズ |
日商エレクトロニクス株式会社 | レノボ・ジャパン株式会社 |
日本SGI株式会社 |
※上記企業様の MAS 導入を確約するようなものではありません。
実は、マイクロソフトとしても今すぐに何かをお約束できる状況ではないため、コミュニティ的な要素も入れながらゆっくり立ち上げるつもりで、告知は私のセミナーとブログとFacebook、あとは知り合いにお声がけをした程度でしたが、お陰様で多くの企業様にご参加いただけたこと、とてもありがたく思っております。
※社名露出を要件とさせていただいたので、お手数をおかけした企業様もいらっしゃいましたが、「”あくまでも研究目的”でも是非ご参加ください」との意向をご理解いただき参加表明をいただけました。どうもありがとうございます!
さて、MASのリリースは2017年の夏=約1年後となりますが、「プライベートクラウド導入」「パブリッククラウドの基盤として活用」「仮想マシン依存からPaaSへのシフト」「社内へのDevOpsの導入」などの大きなテーマを実現するとなると1年という時間は結構短いものです。
しかも、MASは要素技術1つをとってみても新しくそして深く、拡張性もあるので、1つの企業ですべての検証や研究を行うにはかなりのリソースが必要になります。さらに、パブリッククラウド(Microsoft Azure) ファーストで物事が進んでいくため、1つ1つ細かく積み上げようとしたり整理された情報が出てくるのを待っていたりする間に機能が進化するという場面も出てくるでしょう。
だからこそ、これまでのように各社が閉じた世界で頑張って検証するのではなく、みんなで検証し、情報を持ち寄り、議論をし、整理をして行ける場を作りたいという思いがMicrosoft Azure Stack 研究会にはあります。
*******第一回 集会のご報告***********
昨日、36社 85名にご参加いただき、第一回目の集会を品川のマイクロソフトにて実施しました。(上記リストにない社内調整中の企業様も一社参加されていたので36社)
その中で、いくつかのワーキンググループを立ち上げていただくことになりました。
ワーキンググループのリーダーを快く引き受けてくださった皆さん、本当にありがとうございます!
- MAS 社内導入 :リーダー 三井情報 青木様
- SDN :リーダー ビットアイル・エクイニクス 後藤様
- SDS :リーダー 日本ヒューレット・パッカード 高野様
- DevOps :リーダー マイクロソフト 小塚
また、今後はハイブリッドシナリオや PaaS、IaaS & Hyper-V、Resource Provider 拡張、ノンテク (MAS マーケティング?)、Windows Azure Pack 連携・・・ほか、いろんな分科会を立ち上げてそれぞれで活動を進めていければと思っていますので、引き続きリーダーや新しいワーキンググループ案を募集しています。
そして昨日は参加者として顔を出していただいた デル株式会社 最高技術責任者 黒田様からも”グローバルで見ても日本は最新のITをうまく活用する特別な国である” ”Microsoft Azure Stack 研究会にお集まりの素晴らしい皆様とともに研究を進め、ベンダーに対して多くのフィードバックをしながら、世界に先駆けた最新IT導入を日本で進めていこう” という熱いお言葉をいただきました。
黒田様へ心から感謝するとともに、この研究会が持つ意味の重さを実感した瞬間でもありました。黒田様には突然の依頼にもかかわらずご対応いただき、本当にありがとうございました!
そして、大変お忙しい中にご参加いただいた皆様も、あらためてまして 本当にありがとうございました!
******最後に*******
もちろん、参加されている皆様のゴールはMASの導入そのものではなく、その先にあるビジネスであることは明白です。
MASを提供する我々もその事を忘れずに、皆様とともに新しい時代を作っていければと思っていますし、グローバルな時代に、この研究会が社内ITの変革を進めるきっかけになれば幸いです。
この研究会はリリースまで続けますので、ほかの企業様のご参加もお待ちしております。参加方法はこちら
日本マイクロソフト 高添