(この記事は 2016 年 9 月 5 日にThe Official Microsoft Japan Blog に掲載された記事「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」のパートナー様向けご支援策で、2017年度のデジタルトランスフォーメーションを加速します のクロスポストです。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。)
Posted by: 浅野 智
日本マイクロソフト株式会社 パートナービジネス推進統括本部 業務執行役員 統括本部長
皆さん、こんにちは。パートナービジネス推進を担当している浅野です。
今年も7月11日の週にカナダのトロントで行われたWorldwide Partner Conference 2016に続き、8月30日にJapan Partner Conference 2016東京を開催いたしました。
カンファレンスでは、今後クラウドによってもたらされる莫大なビジネスチャンスについてお話させていただきました。IT投資は日本などの先進工業国では国内総生産の 3~5% 程度で、それに加えてIT 以外の経費 (主に人件費)を効率化する部分への投資 +20%程度の市場をターゲットとして今まで成長してまいりました。
しかし、クラウドとIoTにより、車、冷蔵庫、エレベーターなどあらゆるモノや場所にセンサーが設置されることで、国内総生産の約60%を占める「モノ/サービスの製造コスト」をターゲットとした新しいビジネスチャンスが到来します。つまり、あらゆるモノの製造コストの中に、クラウドとIoT 技術の実装コストが含まれるようになる可能性を秘めています。
また、設置されたセンサーから吸い上げられた膨大なデータが、コグニティブ サービス、人工知能 (AI)、機械学習などの、クラウド上にある先進的な機能で処理されることで、お客様はいままでに実現できなかった新しいシナリオを実現することができます。
この世界を実現するために、マイクロソフトは今年のパートナー様への施策として、「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」の3段階でご支援します。
「1. ホップ」=「新プラクティスの開発」
PDU (Practice Development Unit) という部門を新設し、パートナー様のIoT やコグニティブサービスなどの先進的なソリューションの開発を支援します。PDUにはAzureを中心に20人規模の投資を行い、業種とプラクティスごとにキャパシティを構築していきます。プラクティスは新規パートナーで構築する場合もあれば、既存パートナーの第二、第三のプラクティスを構築することもありますが、合計で80以上のプラクティスを立ち上げていきます。
また、ISVパートナー様に特化した先進的ソリューションの開発支援体制として「先端技術対応支援サービス」も提供します。先端のマイクロソフト テクノロジに対応したアプリケーションの開発やサービスの構築をされるソフトウェアパッケージベンダーやSIerに対して、特別トレーニングやセミナーの提供、個社訪問や電子メールによる技術サポート、マーケティング支援を総合的に行うサービスです。
「2. ステップ」=パートナー様の相乗効果を図るマッチングを支援
お客様のデジタルトランスフォーメーションをご支援するためのパートナーエコシステムですが、従来のような1~2社ではカバーできないようなノウハウやプラットフォームが必要になる場合が多々出てくると想定されます。マイクロソフトのようなクラウドインフラ提供者、ISVなどのソリューション開発事業者に加えて、様々なソリューションを統合して顧客の課題や現状を把握してライフサイクル管理を行う「マネージドサービスプロバイダー」、さらにはお客様の業務の中でデータを収集するためのセンサーメーカー、たまった膨大なデータを処理する「データインテグレーター」など、従来よりも多くのプレイヤーが協力して1つのソリューションを構築していく必要性が高まっています。それを踏まえ、パートナー様同士の得意分野をマッチングして、適切なフォーメーションが組める仕組みをマイクロソフトで提供してく予定です。
- Microsoft AppSourceの日本における立ち上げ: AppSourceは、マイクロソフトおよびパートナー企業が提供する業務系 SaaS アプリを検索し、テストできるビジネスユーザー向けサービスです。AppSource上では、それぞれのパートナー様の得意分野を相互補完し、ソリューション販売を行うことが可能です。
- ビジネスモデル立ち上げ支援: CSP の立ち上げを 6 か月で支援するサポートプログラム「Advanced Support for Partners」を10月より日本でも提供開始します。昨年度から本格的に開始した、従来の「リセラー」から自社のアプリケーションやサービスをマイクロソフトクラウドと統合して提供するCSPのようなパートナーシップへの移行をさらに加速します。昨年度では600社を超えたCSPですが、来年6月末までに1200社に増加予定です。
- パートナーコミュニティの提供: IoT ビジネス共創ラボに代表される、パートナー同士の相互支援コミュニティも提供します。パートナー様が興味分野ごとに集まり、活発な交流を通して新しいビジネスが生まれていくようにコミュニティを支援していきます。
「3.ジャンプ」=新しい顧客の獲得支援
最後の新しい顧客の獲得支援では以下の2点を強化します。
- AppSource上の仕組みとして Try & Buyの仕組みを提供します。Cortana Intelligence Suite など、Azure の拡張アドインやパートナーソリューションもここから提供します。ここから潜在顧客を獲得する仕組みをご提供します。
- Partner Finder は顧客レーティングに基づいたパートナーソリューションの検索ができる仕組みになります。ポータル上で潜在顧客を獲得可能となります。
日本マイクロソフトでは、ともにクラウド時代のビジネスに「変革」を起こそうとして下さるパートナー企業の皆様を常に求めています。Office 365やMicrosoft Azure、Dynamics CRM Onlineといった強力なマイクロソフトのクラウドサービスと、貴社のアプリケーションやサービスを統合し、お客様に革新的なサービスを提供したい、とお考えの企業の皆様は、ぜひ当社パートナービジネス推進本部までお問い合わせください。
広報 Japan Partner Conference 2016サイト
http://news.microsoft.com/ja-jp/features/japan-partner-conference-2016/