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Outlook でオートコンプリート機能を無効にする方法

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こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。

 

オートコンプリート機能は、よく送信する宛先を入力する際は便利な機能ですが、似たような宛先の候補から、誤った宛先を選択することで意図しない宛先が追加され、誤送信につながる場合があります。

オートコンプリートから誤った宛先の入力を避けるために、本機能を無効にしたいというお問合せをいただくことがあります。

本 Blog ではオートコンプリート機能と本機能を無効にする方法について解説します。

 

■ オートコンプリート機能について

オートコンプリートリストは、名前や電子メール アドレスの入力を開始すると、その候補を表示する機能です。

送信したことのある宛先やアドレス帳の情報から、入力中のテキストと一致する可能性のある候補が、以下のように表示されます。

 

オートコンプリート機能は既定で有効になっており、次に示すボックスまたはフィールドに名前を入力するときに候補が表示されます。

・電子メール メッセージの [宛先] ボックス、[CC] ボックス、または [BCC] ボックス

・会議出席依頼、仕事、および共有の依頼の [宛先] ボックス

・連絡先カードの [電子メール] フィールド

 

表示例

SS for Autocomplete

 

■ オートコンプリート機能を無効にする方法

 

(A) Outlook UI メニューから無効にする方法

 

Outlook 2007 での設定項目表示手順

1.[ツール]-[オプション] をクリックします。

2.[初期設定]-[メール オプション] をクリックします。

3.[メッセージの詳細オプション] をクリックします。

4.[メッセージの送信] 配下に設定項目が表示されます。

   [宛先][CC][BCC] フィールドを入力するときに名前の候補を表示する

   本設定のチェックをオフにすることで機能が無効化されます。

 

Outlook 2010/Outlook 2013/Outlook 2016 での設定項目表示手順

1.[ファイル]-[オプション] をクリックします。

2.[Outlook のオプション] [メール] をクリックします。

3.右側に表示される [メッセージの送信] 配下に設定項目が表示されます。

   [宛先][CC][BCC] に入力するときにオートコンプリートのリストを使用して名前の候補を表示する

   本設定のチェックをオフにすることで機能が無効化されます。

 

(B) グループ ポリシーでの展開方法

クライアント端末がドメインに参加している場合、Windows Server のグループ ポリシーにてレジストリの配布設定をすることで、管理者が制御することが可能です。

 

サーバー側でのレジストリ配布手順

1.グループ ポリシー管理エディターを起動します。

2.[ユーザーの構成] – [基本設定] – [Windows の設定] – [レジストリ] を選択します。

3.[レジストリ] を右クリックし、[新規作成(N)] – [レジストリ項目] の順にクリックします。

4.[新しいレジストリのプロパティ] ダイアログの [全般] タブにおいて、各項目の値を以下のように指定します。

   ※キーのパスだけ Outlook のバージョンによって異なりますが、それ以外は同じ設定となります。

5.入力が終了しましたら [OK] で終了します。

上述の手順 4 [新しいレジストリのプロパティ] ダイアログで指定する内容

アクション: 更新

ハイブ: HKEY_CURRENT_USER (既定のまま)

Outlook 2007キーのパス : SoftwarePoliciesMicrosoftOffice12.0OutlookPreferences

Outlook 2010キーのパス : SoftwarePoliciesMicrosoftOffice14.0OutlookPreferences

Outlook 2013キーのパス : SoftwarePoliciesMicrosoftOffice15.0OutlookPreferences

Outlook 2016キーのパス : SoftwarePoliciesMicrosoftOffice16.0OutlookPreferences

値の名前: ShowAutoSug

値の種類: REG_DWORD

値: 0

– 本レジストリをグループ ポリシーで展開した場合の設定項目の動作

Outlook UI 上の設定項目はグレーアウトし、ユーザーが変更できない状態となります。

 

■ オートコンプリート機能を無効にした時の動作

名前や電子メール アドレスの入力をしても、候補は表示されなくなります。

上述の設定で機能を無効化しても、オートコンプリートリストに保存された情報は削除されません。

ただし、本機能を無効にしている場合、オートコンプリートリストにデータは存在していても宛先の候補は表示されません。

 

■ オートコンプリートリスト(キャッシュ)を一括で削除する方法

 

(1) Outlook UI メニューで削除する方法

 

Outlook 2010/Outlook 2013/Outlook 2016 での手順

1.[ファイル]-[オプション] をクリックします。

2.[Outlook のオプション] [メール] をクリックします。

3.右側に表示される [メッセージの送信] 配下に設定項目が表示されます。

4.[宛先][CC][BCC] に入力するときにオートコンプリートのリストを使用して名前の候補を表示する” の右側の [オートコンプリートのリストを空にする] をクリックします。

※ Outlook 2007 では Outlook メニューから削除する方法はありません。

 

(2) 起動オプションを使用して削除する方法

 

Outlook 2007 での手順

OS のフォルダー オプションで、隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブ拡張子を表示する設定にします。

1. 以下のパスに移動します。

   C: Users<UserName>AppDataRoamingMicrosoftOutlook

2.Outlook プロファイルと関連付けされているオートコンプリートファイルは以下の名前で保存されています。

3. Outlook プロファイル名+拡張子 .NK2(例: Outlook.NK2 -> Outlook という名前のプロファイルのオートコンプリートリストのファイル)

4. ファイルを削除するかファイル名を変更ます。(: Outlook.NK2 -> Outlook.BAK)

 

参考情報

Title: Windows の隠しファイルや隠しフォルダーを表示する方法

URL: https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/2453311

Note: Windows 8 以上では、ファイル エクスプローラーの [表示] リボンメニューに設定メニューがあります。

 

Outlook 2010/Outlook 2013/Outlook 2016 での手順

1. スタート メニューの [プログラムとファイルの検索] outlook /cleanautocompletecache を実行します。

2.Outlook 起動時にオートコンプリートのリストを削除してから起動します。

 

本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。


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