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パートナー様がスマート ビルディング向けの堅牢な IoT ソリューションを共同で開発【11/4 更新】

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(この記事は 2016 年 8 月 31 日にMicrosoft Partner Network blog に掲載された記事 Partners join forces to develop robust IoT solutions for smart buildings の翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。)

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IDC の推定 (英語) では、モノのインターネット (IoT) の市場規模は 2014 年の 5,917 億ドルから、年平均 17% の成長率で拡大し、2019 年には 1.3 兆ドルに達すると見ています。また、Business Insider の予測 (英語) によると、インターネットに接続されたデバイスは 2015 年の 100 億台から 2020 年には 340 億台にまで増加する見込みです。こうした数字からも明らかなように、IoT は大いなる可能性を秘めた一大ビジネスであると言えます。

この画期的なトレンドに着目したとき、たとえばパートナー様が、データ分析のスペシャリストで構成される世界トップ クラスのチームに、業界をリードする IoT デバイスのエンジニアを迎え入れたら、どのような変化が現れるのだろうと興味が湧きました。そして結論として、力を集結すれば、実際に IoT のさまざまな機能のレベルを引き上げられることがわかりました。

これは、マイクロソフトのパートナー様である Candi Controls (英語)WinWire (英語) の 2 社が、カリフォルニアのスマート ビルディングに関する興味深いプロジェクトを共同で進めた際に起こったことです。両社のパートナーシップを通じて、スマート ビルディングの運営と資産についてリアルタイムのインサイトを提供するエンドツーエンドの IoT ソリューションが完成しました。今回の記事では、彼らのパートナーシップが成功を収めた背景をご紹介します。

 

協業に至ったきっかけ

 

「お客様がすべての始まりでした」

– Candi ControlsSteve Raschke

 

Candi Controls は、最新のエンドポイントや旧式のエンドポイントからデータを収集して使用可能な形式の情報に変換するという、最先端のソリューションの設計に注力している IoT パートナー企業です。一方 WinWire は、マイクロソフトと古くから強固な関係を築いてきた、データ分析を専門とするパートナー企業です。IoT ソリューションから収集されたデータを取り込んで、実用的なインサイトとしてダッシュボードからお客様に提示しています。あるとき、Candi Controls のお客様が、デバイスから収集されたデータをもっと便利に視覚化できる方法を探していました。しかしそれは、Candi Controls の専門とする分野ではありません。

そこで、Candi Controls のチームは 2015 年の Ignite カンファレンスに参加した際、Microsoft Azure IoT チームに相談し、データ視覚化の優れたパートナー企業として WinWire を紹介してもらうことになりました。WinWire が推挙されたのは、ダッシュボードや分析情報を提供できる有能なパートナー企業であり、Candi Controls のお客様が IoT ソリューションから得たインサイトをすばやく簡単に活用できるようにサポートできると見込まれたからでした。

パートナーシップを組むことで、そして Azure や Cortana Analytics のようなマイクロソフト製品を活用することで、2 社はそれぞれの得意分野に効果的に専念できると同時に、マイクロソフト製品全般の最新のテクノロジを継続して活用することができました。

 

協業がお客様にもたらすメリット

このパートナーシップが功を奏し、スマート ビルディングやスマート シティ向け IoT ソリューションの提供を目指した取り組みが続いています。Candi Controls と WinWire がタッグを組んだことで、Candi Controls のクライアントである Synnex は、テクノロジ業界の IoT 機能の活用をサポートするエンドツーエンドのソリューションを手に入れました。Synnex のねらいは、IoT デバイスやモニターを利用して、もっとインテリジェントな方法で同社のビルを運営することです。スマート ビルディングのコンセプトは、電力、空調、環境照明の設定、さらにはオフィスの導線など、資源利用やコストに影響する可能性のあるさまざまな要因をユーザーがモニタリングし、すぐさま対応できるようにするというものです。これらを最適化する機能を利用すれば、一般的には光熱費を 10 ~ 30% 節約しながら、入居者の満足度を高めるにはどうしたらよいのかをリアルタイムに判断することが可能です。

 

「大幅なコスト削減と生産性の向上が達成され、しかもその成果をデータから簡単に確認できるのです」

– Candi ControlsSteve Raschke

 

スマート ビルディング分野の IoT アプリケーションの中でも大規模なものになると、その機能は最終的に運営コストの削減に行き着きます。入居者が電力の使用を望まなくても、ビルの冷暖房や照明のためにエネルギーは常に消費されています。また、生産性の低さや顧客の不満が、ビジネスの収益に重大な影響を及ぼす場合もあります。

 

協業がパートナー様にもたらすメリット

Candi Controls の CEO である Steve Raschke 氏は、「当社は、ビルから収集した IoT データを抽出して提供するプロセスに精通しています。そこが当社の得意とするところです。技術的な課題としては、複雑なプロトコル、サービスの競合、異なる物理トランスポート層といったものが挙げられます」と語っています。しかし、実際に情報をうまく収集できても、膨大な量の情報を処理して視覚化するプロセスについての専門スキルを身に付けられるわけではありません。そこで、WinWire と協力することで、サービスを拡張し、視覚化機能や分析機能、データをクラウドに移行するときに必要なコンサルティング サービスも提供できるようになったのです。このパートナーシップを通じて、Candi Controls はデータに多くの価値を持たせて提示できるようになり、お客様のために IoT サービスを完成させることができました。

WinWire は、IoT が次に来る大きな市場トレンドであり、収益性の高いビジネスになることを認識していました。同社が得意とするデータ分析機能はすばらしいものでしたが、IoT 分野への進出を考えたときに、ハードウェアという主な障害を克服するには、Candi Controls が提供する補完的なサービスとデバイスが必要でした。

WinWire のソリューションおよびプロダクト担当 SVP である Hemant Srivastava 氏は、「データが Azure に格納されれば、そこからは当社の知識と経験の出番です。分析を実行してビジネス インテリジェンスを使用し、お客様にとって実用的な情報へとデータを変換します」と語っています。ただし、クライアントの拠点に点在する 400 の地点からデータを取得する手段が必要でした。そこで、情報を利用できる形式で入手するために、Candi Controls の助けを借りたのです。

 

マイクロソフトを通じた協業によってパートナー様のビジネスはどのように拡大したか

「マイクロソフトのすばらしい点は、Microsoft Partner Network を提供している以外に、当社のようなクラウドのエンドポイントに接続している企業と、WinWire のようなクラウドのデータを取り込んで活用している企業との間を、ビジネス レベルだけでなくデータやツールのレベルでも結び付けていることです。こうした結び付きは単なる企業どうしの関係にとどまらず、テクノロジを通じた真のつながりによって両社のビジネスにメリットを生み、互いのお客様に共同でサービスを提供することを可能にしています」

– Candi ControlsSteve Raschke

 

このパートナーシップを通じて、両社ともそれぞれのクライアントに効果的にサービスを提供できるようになりました。IoT ソリューションのすばらしい実例ではないでしょうか。

今回ご紹介したパートナーシップの詳細については、先日公開された顧客事例 (英語) をご覧ください。お客様に付加価値を提供するために他のパートナー様との協業を検討されている場合は、まずオンライン ポータル (英語) をご確認ください。


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