(この記事は 2016 年 11 月 11 日に Office Blogs に投稿された記事 Why are you still waiting to upgrade your email to the cloud? の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
クラウドを利用するメリットを理解していながら、いまだにオンプレミスのメール ソリューションを使用している企業があります。まだオンプレミス サーバーを使用しているのは、変化に対する気後れや移行の必要性を実感していないなど、さまざまな理由が考えられます。
IDG が 2015 年に 実施した企業のクラウド コンピューティング使用状況に関する調査 (英語) では、72% の企業が少なくとも 1 つのアプリケーションをクラウドで利用していて、56% の企業がクラウドに移行する IT ソリューションの選定を進めています。今回は、オンプレミスのメール ソリューションに関するよくある誤解と、業務用メール ソリューションをクラウドに移行した場合の実際の効果について説明します。
メールの攻撃に対処する企業のコストを削減: CSO Online の調査 (英語) によると、日々のマルウェア攻撃に対処するコストは一見たいしたことのないように思えますが、積み重なると無視できないものとなっています。しかし、クラウド ソリューションではこのようなことはなく、日々進化するメールの脅威に対してセキュリティ保護を常に最新の状態に保つことが可能となります。
出典:「大企業でのフィッシング攻撃の被害額は年間 370 万ドル」CSO Online、2015 年 (英語)
日常的な脅威にさほど直面していない場合、データ漏えいに対する対策の必要性は感じないかもしれません。しかし、Alert Logic のクラウド セキュリティ レポート (英語) によると、実際にクラウドでホストされているサーバーの方が、攻撃インシデント発生数が少ないことがわかります。
出典:「クラウド セキュリティ レポート」Alert Logic、2015 年 (英語)
移行はコストが高くダウンタイムも長い: 業務用メールのクラウド サーバー移行には長いダウンタイムが発生し、インフラストラクチャのコストが高くなると想像されるかもしれませんが、実際はその逆です。
高価なハードウェアの購入と保守が不要なため、クラウドへ移行すると設備投資を削減できます。また IT チームは、オンプレミス サーバーの保守やアップグレードに対応する必要がなくなり、自社製品やサービスの改良に集中できるようになります。
Upp Technology の調査 (英語) によると、クラウド テクノロジを利用している企業の 50% 以上が IT 関連コストを 25% 削減しています。削減したコストを他のプロジェクトに回すことができ、IT 担当者も企業利益への貢献に時間を費やせます。アプリケーションは短時間で配信されるため移行時にダウンタイムはほぼ発生せず、移行中に業務プロセスが中断されることはありません。
日々の業務でダウンタイムが発生するのはやむを得ない: ダウンタイムの解消はコストに大きく影響します。オンプレミス サーバーで起こる小さな技術的な遅延やダウンタイムはすべて回避可能です。オンプレミス サーバーが停止した場合、生産性が下がるだけではありません。Cogeco Peer 1 の調査 (英語) によると、大企業の 6 社に 1 社ではダウンタイム発生時に 1 時間あたり 100 万ドルの損失があると報告されています。
まとめ
メール ソリューションをクラウドへ移行することで、コスト削減、データ保護、無駄の解消が実現し、企業の生産性と収益性が向上します。
電子ブック『メールを高機能化: メールをクラウドに移行するなら今が最適 (英語)』では、クラウドへシームレスに移行する方法をご紹介していますので、ぜひお読みください。
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