こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。
今回は Outlook の送信タイミングについてご紹介します。
Outlook のメッセージ送信は MAPI スプーラーが担います。
メッセージの [送信] ボタンを実行すると一旦送信トレイにメッセージが格納され、送信対象のメッセージが MAPI スプーラーにより送信処理されます。
送信対象のメッセージについて
[送信トレイ] 内のアイテムの状態は大きく分けて以下の 2 パターンに分けられます。
– 送信待ち (斜体で表示されます)
– 送信停止 (斜体で表示されません)
[送信待ち] 状態にある場合は、MAPI スプーラーの送信対象となりますが、一旦アイテムを開くと [送信停止] 状態になり、当該メッセージの [送信] ボタンを再度実行しない限り [送信待ち] 状態となりません。
図1: [送信トレイ] フォルダ内にある [送信待ち] 状態と [送信停止] 状態のメッセージ
MAPI スプーラーの起動タイミングについて
Outlook のオプションにある “接続したら直ちに送信する” メニューがチェック ON の場合、Outlook 起動後にバック グラウンドで MAPI スプーラーが起動され、[送信トレイ] フォルダにあるメッセージをすぐに送信します。
図2: [Outlook のオプション] の “接続したら直ちに送信する” メニュー
一方、Outlook 未起動時に Excel や Word から [添付ファイルとして送信] を実行した場合、バック グラウンドの MAPI スプーラーの処理が実行される前に Outlook のプロセスが終了されるため、送信が即時に実行されません。
補足
Outlook 2002 より前のバージョンでは、MAPI スプーラーは Outlook とは別プロセスとして独立して実行されていました。
Outlook 2002 以降では MAPI スプーラーは Outlook のプロセスで実行されるようにアーキテクチャが変更され、Outlook 2002 以降において送信処理を即時に実施するためには Outlook を起動する必要があります。
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