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New-EdgeSubscription 実行時にスマート カード認証が求められる

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今回は、Exchange 2013/2016 のエッジ トランスポート サーバーをご利用でコマンドレット実行時にスマート カード認証を求められる場合の回避策についてご紹介します。

 
事象概要
証明書の更新などに伴いエッジ サブスクリプションの再構成を行う際、Exchange エッジ トランスポート サーバー上で New-EdgeSubscription コマンドレットや Remove-EdgeSubscription コマンドレットを実行すると、スマート カードでの認証が求められる場合があります。
表示される画面には、以下の 2 つのパターンがあります。

2016122101

2016122102

Exchange エッジ トランスポート サーバーにおいて Exchange Management Shell から New-EdgeSubscription コマンドレットや Remove-EdgeSubscription コマンドレットを実行する際、認証を伴った LDAP Bind を試みますが、この認証時に環境によってはスマート カードでの認証が求められます。
そもそもスマート カード認証が設定されていない等で認証が通らない、またはスマート カード認証のダイアログをキャンセルすると、コマンドレットは実行されず以下のようにエラーになります。

2016122103

 
対処策
この状況はローカル ログオン アカウントに紐づけられた認証情報により発生するため、回避するためには、以下 2 つの方法があります。

・ 当該 Exchange エッジ トランスポート サーバーに別の管理者アカウントを作成し、新しいユーザーでコマンドレットを実行する。
・ システム アカウントを使用してコマンドレットを実行する。

システム アカウントを使用する場合には、以下の手順をご参照ください。

手順
————–
1. 以下の URL にアクセスし、ツールをダウンロードします。

Title: PsExec
Url: https://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/bb897553

2. ダウンロードした zip ファイルを展開し、PsExec.exe をエッジ トランスポート サーバー上にコピーします。

3. コマンド プロンプトまたは Windows PowerShell を起動して PsExec.exe をコピーしたディレクトリへ移動し、以下のコマンドを実行します。

コマンド:
PsExec.exe -s -i C:WindowsSystem32WindowsPowerShellv1.0powershell.exe -PSConsoleFile “C:Program FilesMicrosoftExchange ServerV15binexshell.psc1” -noexit -command “. ‘C:Program FilesMicrosoftExchange ServerV15binExchange.ps1′”

※ 上記は Exchange サーバーのインストール パスが既定のパスであることが前提の手順となっております。インストール パスが異なる場合には、適宜変更頂けますようお願い申し上げます。

4. 手順 3 のコマンドにより起動し、Exchange に接続した PowerShell にて、実施したいコマンドレットを実行します。以下では、New-EdgeSubscription コマンドレットを実施する場合の例を記載します。

New-EdgeSubscription -FileName <xml ファイル名>

 
補足情報
この事象は Exchange エッジ トランスポート サーバーでのコマンドレット実行時に限らず、Windows PowerShell から LDAP 接続を試みた際にも発生する可能性があります。
Windows PowerShell にてサンプル スクリプトを実行することで、起き得る環境か否かを確認することができます。

サンプル スクリプト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Add-Type -AssemblyName:System.DirectoryServices.Protocols
$conn = New-Object System.DirectoryServices.Protocols.LdapConnection -ArgumentList ‘localhost:50636’
$conn.AuthType = [System.DirectoryServices.Protocols.AuthType]::Negotiate
$conn.SessionOptions.VerifyServerCertificate = {param($connection, $cert){$true}}
$conn.SessionOptions.SecureSocketLayer = $true

try
{
$conn.Bind()
Write-Host “Bind success”
}
catch
{
Write-Error $Error[0].Exception.Message
}
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 
※ 本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。


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