このポストは、5 月 10 日に投稿された Cloud Platform Release Announcements for May 10, 2017 の翻訳です。
この記事では、クラウド プラットフォーム チームが進める一連の新しい更新をまとめてご紹介します。
マイクロソフトは、今日のモバイル ファースト、クラウド ファーストの世界で、企業がクラウドの文化に足を踏み入れるために必要なテクノロジとツールを提供しています。マイクロソフトの他にはないイノベーション、包括的なモバイル ソリューション、開発者ツールによって、当社のすべてのお客様のクラウド ファースト時代における真の可能性の実現を支援します。
クラウドによる迅速なイノベーションを期待されるお客様のニーズにお応えして、マイクロソフトは幅広いクラウド プラットフォーム製品ポートフォリオを提供しています。以下は、マイクロソフトの最新のリリース情報を一覧にしたものです。詳細をご覧になりたい場合は、各セクションのリンク先をご確認ください。今回の最新情報は次のとおりです。
- 新しい .NET/iOS/Android/JavaScript 用 Microsoft Authentication Library (MSAL) のパブリック プレビュー
- Azure Batch の深層学習サービスの限定プレビュー
- Azure Batch の Low-Priority VM のパブリック プレビュー
- Azure Batch のレンダリング サービスの限定プレビュー
- Azure Cloud Shell のパブリック プレビュー
- Azure IoT Suite の一般提供
- Azure Virtual Machines の新しい N シリーズ VM、NCv2 と ND の限定プレビュー
- Operations Management Suite の App Insights および Insight & Analytics の更新
- Windows Server の発表
- Azure IoT デバイス カタログのスタート キットとプログラムの発表
- Bot Framework のパブリック プレビュー
- Cognitive Services に関する Build での発表
- Azure Database for MySQL および Azure Database for PostgreSQL のパブリック プレビュー
- Azure Data Lake 分析サービスの ADL Tools for VSCode の一般提供
- Azure Time Series Insights のパブリック プレビューの発表
- Azure Cosmos DB の一般提供
- Azure SQL DB の推奨開発環境での Graph のサポートの発表
- Visual Studio for Mac の一般提供
- .NET Core 2.0 (ランタイム、標準ライブラリ、ツール) のパブリック プレビュー
- Azure DevTest Labs での Managed Disks のサポートの一般提供
- Azure Functions と App Insights の統合
- Windows 用 Azure Functions Runtime のパブリック プレビュー
- Azure Functions with CDS のパブリック プレビュー
- Azure Functions の PowerApps への直接エクスポート
- Visual Studio 2017 の Azure Functions ツール
- Azure Service Fabric 5.6 ランタイム リリースの一般提供
- Visual Studio Snapshot Debugger のパブリック プレビュー
- PowerApps Community Plan のリリース
- Visual Studio 2017 の更新 (バージョン 15.2)
- Azure AD B2C の新しいデプロイメント モデルと機能のパブリック プレビュー
- Accelerated Networking の Windows でのパブリック プレビューと Linux での限定プレビュー
- Azure SQL DB のデータ保護、Threat Detection の一般提供
- Azure SQL DB のデータ保護、既定での保存データの暗号化の一般提供
- Azure HDInsight 3.6 の一般提供
- Azure Search の Synonyms と新しい検索分析機能のパブリック プレビュー
- Azure SQL DB のデータ保護、自動フェールオーバーのパブリック プレビュー
- Azure SQL DB でのマルチテナント アプリ構築、Premium レベルのプール ストレージのパブリック プレビュー
- Video Indexer のパブリック プレビュー
- Azure CDN と App Service および Storage の統合の強化
- Microsoft Intune の Intune for Education
- Microsoft Cloud App Security のファイル暗号化の一般提供
- Azure Germany の請求先を全世界に拡大
新しい .NET/iOS/Android/JavaScript 用 Microsoft Authentication Library (MSAL) のパブリック プレビュー
Azure Active Directory と個人用 Microsoft アカウント: 新しいライブラリ (MSAL) のパブリック プレビューを開始
JavaScript (英語) 用、iOS (英語) 用、Android (英語) 用の Microsoft Authentication Library (MSAL) のパブリック プレビューが開始されました。また、提供中の .NET (英語) 用 MSAL のプレビューが更新されました。MSAL により、個人用 Microsoft アカウントまたは Azure Active Directory の職場や学校のアカウントでサインインし、Microsoft Graph を呼び出すためのアクセス トークンを取得できる Web アプリケーション、モバイル アプリケーション、PC 用アプリケーションを作成できます。MSAL では、個人用アカウントと職場や学校のアカウントへのアクセスを統合する Azure Active Directory V2 エンドポイントを使用します。MSAL は、Active Directory Authentication Library (ADAL) の後継ライブラリです。MSAL のプレビュー期間中は引き続き、ADAL の完全なサポートが提供されます。詳細については、製品ページまたは Azure AD V2 の開発者ガイドをご覧ください。
Azure Batch の深層学習サービスの限定プレビュー
深層学習モデル用 Azure Batch AI Training を発表
Azure Batch AI Training は、データ サイエンティストや AI 研究者が Azure で GPU と CPU を使用した大規模なテストを容易に実行できるようにするサービスです。使用する AI フレームワーク、実行するコマンド ラインやパラメーター、データのパス、必要な VM など、ジョブの詳細を指定すると、Azure Batch が自動的にクラスターを作成してジョブを実行します。料金は、コンピューティングを使用した分のみ発生します。Batch AI Training では Linux と Windows がサポートされ、任意の学習フレームワークを使用できます。また、スクリプトやノートブックで使用可能な Python API と、自動化に利用できる SDK も提供されます。プレビューへの参加をご希望の方は、AI Batch Training のページ (英語) からサインアップをお願いいたします。
Azure Batch の Low-Priority VM のパブリック プレビュー
Azure Batch Low-Priority VM のパブリック プレビューを開始
通常のオンデマンド VM よりも大幅に割安な Low-Priority VM のプレビューが開始されました。Batch アプリケーションのうち、サービス中断が許容され、柔軟なタイミングでジョブを実行できるものについては、Low-Priority VM を使用することで、ワークロードの実行コストを大幅に削減したり、同じコストで非常に多数のワークロードを大規模に実行したりできます。一括処理ワークロードの多くは Low-Priority VM で実行することが可能で、Azure Batch により Low-Priority VM の割り当てや管理、優先処理が発生した場合の処理を容易に行うことができます。
Azure Batch のレンダリング サービスの限定プレビュー
Autodesk と Azure により大規模なレンダリングが実現
Autodesk の協力を得て、Azure Batch Rendering の限定プレビューが発表されました。これにより、アーティスト、エンジニア、デザイナーなどが、クライアント アプリケーションや Azure Batch の SDK を利用してレンダリング ジョブをシームレスに送信し、迅速に結果を取得することができます。このサービスの一環として、Azure は Autodesk と協力し、お客様が従量課金モデルに基づいて Azure で Autodesk Maya、Autodesk 3DS Max、Autodesk の Arnold レンダラーを実行できるようにしました。このサービスでは、クライアント プラグインなどのツールが提供され、リッチな統合エクスペリエンスが実現されます。お客様は Autodesk アプリケーション内からジョブを送信し、容易にスケーリング、監視、資産管理を行ったり、シームレスに結果を取得したりできます。このプラグインは、個別の使用方法に応じてカスタマイズできるようにオープン ソース化される予定です。また、お客様が VFX パイプラインを自動化できるように、豊富な機能を備えた堅牢な SDK のリリースも予定されています。
限定プレビューの詳細を確認する場合や、サインアップをご希望の場合は、プレビューのサインアップ ページ (英語) にアクセスしてください。
Azure Cloud Shell のパブリック プレビュー
5 月 3 日 (水)、マイクロソフトが管理して Azure で実行される Azure 用管理マシン、Azure Cloud Shell (英語) のパブリック プレビューが発表 (英語) されました。このサービスを使用すると、クラウドでホストされ、場所やデバイスを問わずにアクセス可能な認証済みのブラウザー ベースのシェル エクスペリエンスによって Azure に接続できます。
Justin Luk による Azure Cloud Shell プレビューの発表記事 (英語) で詳しくご説明したとおり、Cloud Shell には、Linux シェル インタープリター、Azure ツール、テキスト エディター、ソース管理、ビルド ツール、コンテナー ツール、データベース ツールなど、一般的に使用される CLI ツールが含まれています。また、Cloud Shell では、Node.js、.NET、Python などの複数の主要なプログラミング言語がサポートされています。Cloud Shell の各新規セッションではクリーンな環境が提供されるため、Cloud Shell では Azure File Storage にファイル共有を作成してすべてのセッションのファイルを保存し、次回以降のセッションでは自動的にこれらのファイルを再アタッチします。
詳細については、ブログ記事の全文 (英語) および Azure Cloud Shell のページ (英語) をご覧ください。
Azure IoT Suite の一般提供
4 月 24 日に提供が開始された Azure IoT Suite のコネクテッド ファクトリー向け構成済みソリューションは、Industrie 4.0 への迅速な対応を支援します。
Industrie 4.0 (第 4 次産業革命) では、接続されたサイバーフィジカル システムが物理的なプロセスを監視し、物理世界のデジタル ツインを作成して、分散型の意思決定を実現することができます。Industrie 4.0 の目的は、工場で IoT とセンサーのネットワークを活用してプロセスをデジタル化し、品質向上、コスト削減、効率性向上などのメリットを実現することです。
コネクテッド ファクトリーにより、工業用デバイスを接続して監視し、OPC UA を使用してインサイトを入手し、運用上の生産性や収益性を向上することができます。コネクテッド ファクトリーでは、有意義なデータを活用して工場、生産ライン、作業現場のパフォーマンスを分析し、運用効率を向上させると共に、柔軟なビジネス プロセスやカスタマイズ製品の作成に役立てることができます。
詳細については、こちらのページをご覧ください。
Azure Virtual Machines の新しい N シリーズ VM、NCv2 と ND の限定プレビュー
Azure の新しい GPU インスタンスを発表
アクセラレーション アプリケーションのニーズが拡大するにつれ、インフラストラクチャが AI や深層学習、油層モデリング、レンダリング、DNA 塩基配列解析といったワークロードのニーズに対応する必要が生じています。そこで今回、既存の N シリーズ VM ファミリの新しいサイズが発表されました。新しい ND の各インスタンスは NVIDIA P40 GPU を活用しており、ディープ ニューラル ネットワークのトレーニングや推測に最適化されています。また、NVIDIA P100 GPU を活用した NC の次世代インスタンス、NC_v2 も発表されました。NC_v2 は、従来の HPC アプリケーションや CUDA ベースのワークロードに最適です。これらの新しい VM のパブリック プレビューは、2017 年夏に予定されています。
Operations Management Suite の App Insights および Insight & Analytics の更新
Azure Application Insights により、アプリの使用によるビジネス効果を増大
Azure Application Insights の新しいアプリケーション監視機能や診断機能により、ライフサイクル全体を通じてアプリを最適化することができます。アプリをデプロイしたら、Snapshot Debugger や Application Insights Profiler を使用して、アプリのリアルタイムでのデバッグやプロファイリングを容易に行うことができます。また、使用状況の監視により、アプリケーションのユーザーの行動を把握して、お客様について理解できます。さらに、Live Metrics Stream のカスタムのメトリックやイベント、Application Map の Azure リソース正常性情報などの新機能を使用して、アプリに影響が及ぶ前に問題を発見して対応できます。このほか、Application Insights のメトリックに基づいて Autoscale の設定を行い、アプリのニーズが変化した場合にも最適なパフォーマンスを実現することができます。また、Azure Functions と Application Insights を直接統合して、高度な監視や詳細な分析を行うことができます。
詳細については、ブログ記事の全文 (英語) および Application Insights の Web ページをご覧ください。
Windows Server の発表
Windows Server の開発者向けの新機能を発表
Windows Server 2016 リリースでは、コンテナーや Nano Server など、優れた開発者向け機能が導入されました。開発者の皆様からはたいへんご好評いただいていますが、今後もさらに多くの機能の追加が予定されています。今週の Microsoft Build では、Windows Insider Program に Windows Server が追加されることを発表すると共に、特に開発者やアプリケーション管理者に向けた Windows Server の新機能をご紹介します。Build に参加される方は、ぜひ金曜日午前 9 時からの Taylor Brown によるセッション「B8013 Developing on Windows Server: Innovation for today and tomorrow – containers, Docker, .NET Core, Service Fabric, and more (Windows Server での開発: 現在と未来に向けたイノベーション – コンテナー、Docker、.NET Core、Service Fabric 他)」にご参加ください。この模様は、ライブ ストリーミング (英語) またはイベント後にオンデマンドでご視聴いただけます。
Windows Insider Program では、今夏から次期リリースの早期プレビューが開始される予定です。これに向けて、今から Windows Insider Program にサインアップしておくことをお勧めします。
Azure IoT デバイス カタログのスタート キットとプログラムの発表
5 種類の新しい Microsoft Azure IoT Starter Kit の提供開始に加えて、ハードウェア パートナーは Azure IoT デバイス カタログを通じてスタート キットの認定を取得できるようになりました。Microsoft Azure Certified for IoT プログラムでは、企業が IoT プロジェクトを迅速に開始できるように、ハードウェア パートナーのエコシステムを紹介し、Azure IoT に容易に接続できるデバイスやスタート キットを提供します。
ハードウェア パートナーは、Azure IoT エンジニアリング チームと協力して自社のデバイスやキットの認定を取得します。認定済みのデバイスやスタート キットは Azure IoT デバイス カタログに掲載されます。ハードウェア パートナーがデバイスやスタート キットの認定を取得する方法の詳細については、こちらのページ (英語) をご覧ください。
Azure IoT Starter Kit の一覧については、Azure IoT デバイス カタログをご覧ください。
Bot Framework のパブリック プレビュー
Build において、マイクロソフトは Bot Framework の最新情報を以下のとおり発表します。開発者向けツールが拡充されたほか、他のボット開発用サービスとの統合が合理化されました。
- Cortana の統合と音声認識がサポートされ、Cortana チャネルが実現されます。また、Cortana 開発エクスペリエンスにより、開発者は Cortana にスキルをトリガー、作成、公開できるようになります。
- Bing ボットは Bot Framework を使用して作成され、Bing チャネルを通じて接続されます。Bing ボットの開発エクスペリエンスにより、ボット開発者は作成したボットを Bing に公開できます。ボットは Bing Bots Rich Answer (英語) に表示されるほか、Bing.com ではユーザーがボットとチャットすることもできます。Local Business Bot (英語) のサンプルをご覧ください。Bing の結果ページに表示されるボットには、新しい Skype Web Control を利用しています。
- 今回のリリースでは、Cortana、Bing、Skype for Business の各チャネルが導入されました。
- Adaptive Cards により、開発者はカードを容易に作成できます。Adaptive Cards は JSON で記述された視覚的なビルディング ブロックを組み合わせて構成することが可能で、ホストのユーザー エクスペリエンスやテーマ、モダリティに自動的に適応します。
- 新しい Payment Request API の一部である Bot Payments は、購入者と販売者のシームレスな取引を可能にします。Edge、UWP アプリ、ボットにこの API を使用することで、シンプルで一貫した精算エクスペリエンスをすばやく簡単に実現できます。Payment Request API は、支払い時の精算プロセスを標準化するもので、開発者にとってはカスタマイズの必要が軽減される一方で、ユーザーにとっては高速で一貫性があり、わかりやすいエクスペリエンスが実現されます。
- Cortana Pre-Built Domains は、開発者が拡張可能な定義済みの LUIS のパッケージで、言語モデル作成のブートストラップに役立ちます。例としては、スポーツ、天気、連絡先、予定表などがあります。
- 今回のリリースでは、LUIS にリスト、複合エンティティ、セマンティック辞書、スペル チェックなどの言語機能が追加されました。
- ドキュメントが全面的に刷新されました。新しい記事が追加され、レイアウトがわかりやすく変更されたほか、docs.microsoft.com インフラストラクチャへの統合により、エンドユーザーのエクスペリエンスが統一されました。
- Bot Analytics では、ボット開発者がユーザー維持率、メッセージの比率、関連する運用メトリックを確認できます。
- ボットとチャネルを接続する Publishing Flow が刷新され、チャネル間の統合が強化されると共に、忠実度が向上しました。
- 現在プライベート プレビュー期間中の Bot Framework ポータルでは、LUIS の統合を含む総合的な開発エクスペリエンスが提供され、モデルの作成とトレーニング、ボットの開発、テスト、分析、Azure へのデプロイメントなどを行うことができます。このエクスペリエンスは、dev.botframework.com、Azure ポータル、Visual Studio、その他のシック クライアント IDE (Visual Studio Code など) から利用できます。
- 同じくプライベート プレビュー期間中の Bot Runtime では、会話モデルを中心に設計され、ビジネス ロジックが統合されたボット用のランタイム ホストが提供されます。このランタイムは Azure Websites や Azure Functions と高度に統合されていますが、スタンドアロンで実行することも可能です。
Cognitive Services
Build では、Microsoft Cognitive Services の新たな多数のイノベーションが発表されます。これにより、ポートフォリオに含まれるインテリジェントな API が 29 種類に増えると共に、既存のサービスが更新され、AI を活用して次世代のアプリケーションを構築する開発者にもたらされる価値が大幅に増大します。
- Custom Vision Service の無償のパブリック プレビューが開始されました。この使いやすくカスタマイズ可能な Web サービスは、画像内の特定のコンテンツを学習します。最先端の機械学習ニューラル ネットワークを活用しており、トレーニングを重ねることで精度が向上します。動物、物体、抽象的な記号など、任意のコンテンツを認識するようにトレーニングできます。
- Video Indexer の無償のパブリック プレビューが開始されました。この新しいサービスは、業界で最も包括的な動画 AI サービスの 1 つです。あらゆる動画からインサイトを取得できるように、動画にインデックスを付けることで、出現した顔、書き起こしや翻訳済みの音声、さらには感情や物体を検索できます。これらのインサイトを活用して、アプリケーション内で動画を発見しやすくしたり、この機能を一般ユーザー向けサイトに埋め込んでユーザーとのやり取りを促進したりできます。これらの機能はいずれもシンプルな API セット、すぐに使用可能なウィジェット、管理ポータルから使用できます。
- Custom Decision Service の無償のパブリック プレビューが開始されました。この新しいサービスでは、経験に適応するコンテキストに応じたクラウド ベースの意思決定 API を使用して、インテリジェントなシステムを作成することができます。Custom Decision Service では、強化学習を使用して、新しいアプローチでコンテンツをパーソナライズします。アプリケーションに接続して、自動的に適応して時間の経過と共にメトリックを最適化し、リアルタイムで意思決定を行うことができます。
- Bing Custom Search の無償のパブリック プレビューが開始されました。Bing Custom Search では、高度にカスタマイズされた Web 検索エクスペリエンスを作成し、商用レベルのサービスを通じて対象とする Web 領域から得られる検索結果の精度や関連性を向上できます。Bing Custom Search はわかりやすいユーザー インターフェイスを備えており、1 行もコードを作成することなく独自の Web 検索エンジンを作成できます。対象となる Web 領域を指定することも、最先端の AI テクノロジを使用してその領域を特定することもできます。この機能は、あらゆる規模の企業、一般ユーザー、起業家など、さまざまなユーザーが Web 検索アプリケーションを設計、デプロイし、あらゆるシナリオを実現することを支援します。
- マイクロソフトの Cognitive Services Labs が発表されました。あらゆる開発者がコグニティブ コンピューティングの未来についてより深く理解するという広範な研究コミュニティの取り組みに参加し、開発の早期段階にある新しいサービスをテストできます。
詳細については、Cognitive Services ブログの発表記事 (英語) をご覧ください。
サービスの更新
- Bing API の次期バージョンのパブリック プレビューが開始されました。開発者は、Web から得られる莫大な量の知識をアプリケーションで活用し、パフォーマンスの向上、新しい並べ替えやフィルターのオプション、豊富なドキュメント、わかりやすいクイック スタート ガイドを利用できます。
- Microsoft Garage プロジェクトの Presentation Translator を使用すると、発表者がプレゼンテーションに字幕を追加できます。同一の言語の字幕を追加して、アクセシビリティに対応したり、別の言語の字幕を追加して、国際的な状況に対応したりできます。一方、参加者は自分のデバイスで任意の言語に翻訳された字幕を表示できます。これには、Microsoft Translator アプリまたはブラウザー (http://translate.it) を使用します。さらに、オプションとして書式設定を維持したままスライドを翻訳することもできます。
- Language Understanding Intelligent Service (LUIS) の強化により、開発者は構築済みまたはカスタマイズされたモデルを使用して、ユーザーの発言をすばやく簡単に理解できる言語モデルを統合できます。今回の LUIS の更新では、さらに多くの Intent (アクション) と Entity (エンティティ) が追加されたほか、開発者向けの新しい強力な生産性ツールが導入され、コミュニティが新たな方法で使用および貢献できるようになりました。さらに、Microsoft Bot Framework により音声認識が強化され、提供地域も拡大されました。
4 月 19 日には、新たに 3 種類の Cognitive Services API の一般提供開始が発表されました。
- Face API: 人間の顔を検出して類似したものを比較したり、視覚的な類似性に基づいて人物をグループ化したり、以前にタグ付けした人物や感情を画像内から識別したりすることができます。
- Computer Vision API: 任意の画像の内容を理解するために利用できます。画像に含まれる物体、人物、動作を識別するタグを作成し、その内容を説明するわかりやすい文章を記述できます。また、画像内のランドマークや手書き文字を検出することもできます。手書き文字の検出は引き続きプレビューとして提供されます。
- Content Moderator API: テキストや画像のモデレートをコンピューターが支援します。手動によるレビュー ツールを補助的に使用することもできます。動画のモデレートのプレビューは、Azure Media Services の一部として提供されます。
詳細については、発表記事 (英語) をご覧ください。
Azure Database for MySQL および Azure Database for PostgreSQL のパブリック プレビュー
Azure Database for MySQL と Azure Database for PostgreSQL のパブリック プレビューを開始
アプリ開発者向けの 2 つの新しいデータベース サービス、Azure Database for MySQL (英語) と Azure Database for PostgreSQL (英語) が発表されました。これらは、MySQL エンジンおよび PostgreSQL エンジン用にフルマネージド型のサービスとしてのデータベースを提供するもので、お客様は信頼性の高いクラウド サービスで好みのツールや言語を使用して、開発やデプロイメントを容易に行うことができます。これらのサービスは、数分でデプロイし、瞬時にスケーリングできるほか、自動バックアップ、35 日間のポイントインタイム リストア、修正プログラムの自動適用、30 日間の監視データの保存といった機能を提供します。Azure Database for MySQL と Azure Database for PostgreSQL のいずれも複数の料金モデルが用意されており、組み込みの高可用性、セキュリティ、復旧機能を追加料金なしで利用できます。
Azure Data Lake 分析サービスの ADL Tools for VSCode の一般提供
Azure Data Lake Tools for VSCode の一般提供を開始
Azure Data Lake Tools for VSCode は、キーボード操作に適した軽量なクロス プラットフォーム対応 IDE で、Windows、Linux、Mac でスムーズに実行できます。ADL Tools for VSCode では、U-SQL 言語による作成やスクリプト編集と C# の拡張機能をサポートしており、さまざまな種類のデータを処理したり、あらゆるサイズのデータを効率的にスケーリングしたりできます。U-SQL の拡張機能は、登録されたカスタム コード アセンブリまたは分離コード機能を使用して、カスタム コードから有効化できます。この新しいツールは Azure Data Lake Analytics とも統合されており、U-SQL ADLA ジョブを送信して、ADLS や Azure BLOB ストレージにジョブを出力できます。
Azure Time Series Insights のパブリック プレビュー
4 月 20 日、Azure Time Series Insights のパブリック プレビューが発表されました。Azure Time Series Insights は、IoT の時系列データを保存、分析、視覚化するフルマネージド クラウド サービスです。Time Series Insights では事前にデータ モデルやコードを作成する必要がなく、きわめて直観的に使用できるため、企業はすばやく簡単に使用を開始できます。Time Series Insights を使用すると、時系列データから傾向や異常を迅速に検出し、詳細なインサイトを収集できます。これにより、根本原因分析を実施して、コストのかかるダウンタイムの発生を防止できます。また、クエリ用 REST API を使用すると、Time Series Insights の機能を活用して独自のカスタム ソリューションを構築できます。さらに、Time Series Insights では、あらゆる場所や地域に存在するあらゆる時系列データをほぼリアルタイムで表示できます。
Time Series Insights は、製造、自動車、フリート管理、スマート ビルディング、公共事業、通信など、膨大な量の時系列データを生成するあらゆる業界で役立つことが期待されます。
詳細については、Joseph Sirosh のブログ記事および Azure Time Series Insights の Web ページをご覧ください。
業界初のグローバル分散型マルチモデル データベース サービス、Azure Cosmos DB の一般提供
このたび、Azure Cosmos DB の一般提供が開始されました。Azure Cosmos DB は、任意の数のリージョンにスループットとストレージを弾力的にスケーリングできると共に、業界最高レベルの包括的な SLA によって低レイテンシ、高可用性、整合性が保証される初のグローバル分散型サービスです。チューリング賞を受賞した Leslie Lamport 博士の画期的な研究に基づいて、Azure Cosmos DB では 5 段階の整合性モデルが明確に定義されており、アプリに最適な整合性モデルを選択することができます。また、多数のデータ モデルと広く利用されているクエリ API をネイティブにサポートし、大量のデータを持続的に取り込み可能な新しいデータベース エンジンをサポートして、非常に高速なクエリを提供する初のサービスです。これらを実現するために、スキーマまたはインデックス管理を行う必要はありません。Azure Cosmos DB の詳細については、こちらのブログ記事 (英語) および詳細な技術概要 (英語) をご覧ください。
Azure SQL DB の推奨開発環境での Graph のサポート
6 月より Azure SQL Database で Graph のサポートを開始
Azure SQL Database で Graph がサポートされることにより、データベースでは各種データ オブジェクト間のリレーションシップを高速に管理できるようになります。この機能は、IoT、提案、ソーシャル、ビッグ データ、分析などのアプリケーション シナリオにおいて重要になっています。新たにサポートされる Graph でシームレスに T-SQL 言語を使用することで、俊敏性や生産性が向上します。
Visual Studio for Mac の一般提供
5 月 10 日 (水)、Visual Studio for Mac の一般提供開始が発表 (英語) されました。このエンドツーエンドの統合ソリューションでは、Mac OS を使用する開発者が Android、iOS、Mac OS、Web、クラウド向けの最先端のアプリケーション、ゲーム、サービスを設計、開発、デプロイ、管理できます。Visual Studio for Mac でも、Windows 版 Visual Studio でおなじみのコンパイラ、コード補完、リファクタリング エクスペリエンスが提供されるため、世界トップレベルのコード編集エクスペリエンスを利用できます。Windows PC と Mac のどちらでもソリューションやプロジェクトの作業を進めることができるため、開発者の柔軟性が向上し、チーム間の共同作業もシームレスに行えます。
詳細については、ブログ記事の全文 (英語) および Visual Studio for Mac の Web サイトをご覧ください。
.NET Core 2.0 (ランタイム、標準ライブラリ、ツール) のパブリック プレビュー
.NET Core 2.0 Preview の提供を開始
このたび、.NET Core 2.0 Preview がリリースされ、.NET Standard 2.0 がサポートされました。.NET Standard では、すべての .NET プラットフォームで統一された API セットが定義されており、開発者は 1 回コードを作成するだけで .NET Framework、.NET Core、Xamarin、ユニバーサル Windows プラットフォームなどの複数の .NET ランタイムで実行できます。.NET Standard 2.0 には、XML、Serialization、Networking、IO などの API が追加され、2,500 以上の型、33,000 以上のメンバーが含まれています。また、Visual Studio の .NET Core プロジェクトでは Visual Studio Live Unit Testing と CodeLens を使用できるようになったほか、Visual Studio for Mac では .NET Core 開発が新たにサポートされました。
ASP.NET Core 2.0 Preview も同時にリリースされ、サーバー コードと HTML を統合するための軽量な Razor 構文を使用した Web Pages が追加されました。さらに、マイクロソフトでは Azure で実行される .NET アプリのパフォーマンスを最適化するための取り組みを進めており、ASP.NET Core 2.0 の Web アプリでは、コードを記述することなく Azure の自動診断や自動監視を使用できます。
.NET Core 2.0 Preview は、こちらのページ (英語) からダウンロードできます。
Azure DevTest Labs での Managed Disks のサポートの一般提供
VM の OS ディスク、データ ディスク、カスタム イメージなど、DevTest Labs のすべてのラボで Managed Disks がサポートされたことが発表されました。これにより、Azure DevTest Labs でのストレージとコストの管理が容易になります。Managed Disks が導入される以前は、1 つのラボで数十台以上の仮想マシンを使用する場合、ディスクの読み取り/書き込みのパフォーマンスを最適化するために、DevTest Labs によってこれらの VM の OS ディスクをホストする追加のストレージ アカウントが作成されていました。また、VM 作成時にストレージ間で VHD をコピーするとレイテンシが発生するので、VM の作成時間を最小限に抑えるために、これらのストレージ アカウントすべてにカスタム イメージの VHD ファイルが複製されました。Managed Disks はこのような処理を簡素化するため、ストレージ アカウントをお客様のサブスクリプションではなくクラウドで自動的に管理します。お客様がストレージ アカウントを管理したり、カスタム イメージの VHD ファイルを複製したりする必要なく、ディスクの読み取り/書き込みパフォーマンスと VM の作成時間の両方が最適化されます。
DevTest Labs の Managed Disks によって企業の IT 運用や開発のニーズに対応できることを実際にご体験ください。詳細については、こちらの記事 (英語) をご覧ください。
Azure Functions と App Insights の統合
Application Insights と Azure Functions の統合のパブリック プレビューが開始されました。この統合により、以下のことが可能になります。
- アプリのパフォーマンスの測定
- アプリの問題の検出
- 問題の原因の診断
今回のリリースにより、Azure Functions の価値がさらに高まり、Azure Functions のコードの応答性やインテリジェンスが強化されます。
主要機能については、こちらのページ (英語) をご覧ください。今回のリリースではユーザー エクスペリエンスが統合されているため、使用開始に関する手順を実行する必要はありません。
料金の詳細については、こちらのページをご覧ください。
Windows 用 Azure Functions Runtime のパブリック プレビュー
Build でのデモの成功を受けて、新しい Microsoft Functions Runtime のパブリック プレビューが近日中に開始される予定です。Functions Runtime により、オンプレミスや Azure クラウド以外の場所にあるデバイスでも Azure Functions のイノベーションを使用できるようになります。デバイスでイベント プログラミング モデルやバインディングを利用できるようになるため、以下のようなシナリオを実現することができます。
- 小売業者が、オンプレミス PC の処理能力を活用して夜間に一括処理を実行する。
- 製造業者が、特定の条件を満たした場合に現場のデバイスからクラウドにデータを送信する。
- Windows ユーザーが、ログイン中のすべてのデバイスを Cortana に表示させる。
詳細については、Azure Functions のページをご覧ください。
Azure Functions with CDS のパブリック プレビュー
Azure Functions with CDS のパブリック プレビューが開始され、開発者は Azure Functions と Common Data Service の機能を活用できるようになりました。CDS に対してビジネス ロジックを実行する Azure Function を作成し、カスタム API を使用して PowerApps アプリからこの関数を呼び出すことができます。これにより、Azure Functions を活用して Common Data Service と PowerApps の機能を拡張できます。
Azure Functions の PowerApps への直接エクスポート
Azure ポータルから Azure Functions の API を PowerApps や Microsoft Flow に直接エクスポートできるようになりました。これにより、Azure ポータル内のシームレスなエクスペリエンスによって、社内の広い範囲に API を公開することができます。これまでは、Azure Functions や Azure App Service のカスタム API をインポートする場合には、PowerApps や Microsoft Flow の Web ポータルを使用する必要がありました。今後は、API 定義を取得して PowerApps や Microsoft Flow にエクスポートするプロセス全体を Azure ポータルのエクスペリエンスから実行できるようになります。
Visual Studio 2017 の Azure Functions ツール
Build では、Visual Studio Tools for Azure Functions のプレビューがリリースされます。これらのツールは Visual Studio 2017 Update 3 Preview の拡張機能として提供され、開発者はプリコンパイル済みの C# クラス ライブラリを作成し、これらのクラス ライブラリを Azure Functions としてデプロイできます。これらの新機能により、Azure Functions 用に作成されたコードを Visual Studio で作成された他のコードと同様に扱うことができます。そのため、開発者はサードパーティ製の拡張機能、テスト フレームワーク、CI システムなどを使用して、Azure Functions の開発エクスペリエンスを通常の開発ルーチンにシームレスに統合できます。詳細については、こちらのページ (英語) をご覧ください。
Build では、このツールは拡張機能としてリリースされるため、Visual Studio 2017 Update 3 Preview のリリース サイクルとは独立して引き続きツールの改良と調整を迅速に行うことができます。ツールが成熟を迎えたら、Visual Studio 2017 Update 3 に組み込まれ、その後はこのツールを使用するために拡張機能をダウンロードする必要はなくなります。
Azure Service Fabric 5.6 ランタイム リリースの一般提供
Azure Service Fabric でのコンテナーのサポートを発表
Azure Service Fabric での Windows コンテナーのサポートの一般提供が開始されました。今回の更新には、コンテナー化されたアプリケーションの継続的インテグレーションや Service Fabric 環境への継続的デプロイメントをサポートする Visual Studio ツールが含まれます。Linux コンテナーのサポートは、引き続きパブリック プレビューとして提供されます。また、コンテナー化されたアプリを Service Fabric にデプロイする Docker Compose のサポートのプレビューが開始されました。Azure Service Fabric バージョン 5.6 には多数の新機能が追加されたほか、さまざまな不具合の修正や機能強化が実装されています。今回の発表の詳細については、こちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。Azure Service Fabric の詳細については、Service Fabric のドキュメントをご覧ください。
Visual Studio Snapshot Debugger のパブリック プレビュー
Snapshots (プレビュー期間中) は、現時点で Visual Studio、Azure、Application Insights に組み込まれている強力なデバッグ ツールです。Snapshots を使用すると、例外発生時に記録されたアプリケーションや環境の状態を取得できるため、きわめて迅速かつ容易にその例外の根本原因を特定して修正プログラムを開発することができます。Snapshots を利用するためには、.NET アプリケーションに Application Insights を実装し、Azure App Service にデプロイします。これにより、例外が発生した場合には作成された Snapshot を取得できます。その後、Azure ポータルからアプリケーションのデバッグを行い、例外の原因となった環境やアプリケーションの状態を確認できます。また、Snapshot をダウンロードして、Visual Studio Enterprise 2017 で開き (拡張機能が必要)、Visual Studio で F5 と同様のエクスペリエンスによってスナップショットを順次確認することも可能です。
運用環境の Azure アプリのデバッグに Snapshots (英語) をご利用ください。
PowerApps Community Plan のリリース
PowerApps チームと Microsoft Flow チームは共同で、新しい PowerApps Community Plan を発表しました。
このプランでは、個人での使用に限定された環境が無料で提供され、Premium コネクタ、Common Data Service (CDS)、カスタム接続などの機能を使用して、ビジネス アプリや業務ワークフローの作成に必要なスキルの習得に役立てることができます。
- PowerApps: CDS と Premium コネクタを使用してアプリを無制限に作成して実行する
- Microsoft Flow: アプリケーションやサービス間のワークフローを自動化する
- Common Data Service: すべてのアプリで使用可能なデータ モデルを作成する
- データを接続: コネクタやカスタム API を使用してデータ ソースに接続する
- ツールを自由に選択: PowerApps、Microsoft Flow、CDS SDK を使用して必要なソリューションを作成する
PowerApps Community Plan 環境は個人での使用を目的としたもので、単一ユーザーによる使用に制限されます。アプリを共有することはできません。
Visual Studio 2017 の更新 (バージョン 15.2)
Visual Studio は豊富な機能と拡張性を備えた IDE で、あらゆるプラットフォーム向けのあらゆる種類のアプリケーションをほぼすべての言語で開発できます。このたび、Visual Studio 2017 バージョン 15.2 がリリースされました。今回のリリースでは、パフォーマンスと信頼性の向上、Python および Data Science ワークロードと TypeScript 2.2 の追加、ゲーム ワークロード向けの Unity 5.6 のインストールの追加、natvis や pretty-print、Linux ツールへの変更の unfork の有効化、データ ワークロードへの Readyroll の統合、多数の Xamarin ワークロードの機能強化が実施されています。
詳細については、Visual Studio ブログ (英語) およびリリース ノートをご覧ください。
Azure AD B2C の新しいデプロイメント モデルと機能のパブリック プレビュー
Azure Active Directory B2C で新しい構成オプションのパブリック プレビューを開始、認証エクスペリエンスの完全なカスタマイズが可能に
マイクロソフトの顧客 ID およびアクセス管理ソリューション (CIAM) である Azure Active Directory B2C の新機能のパブリック プレビューが開始され、2 種類の構成オプションから選択できるようになりました。
- 標準的なニーズを持つ企業の場合、コードをほとんど作成することなく使用できる既存の標準オプションを引き続きご利用いただけます。
- 要件の厳しいサインアップおよびサインイン シナリオの場合、Azure Active Directory B2C で Azure Active Directory プラットフォームのコア エンジンの機能を使用して、ユーザー エクスペリエンスを完全にカスタマイズできます。
この新しいカスタム構成オプションにより、開発者は以下のことができるようになります。
- 既存の顧客/市民/従業員のユーザー ストア、CRM、マーケティング データベースと統合する
- クレーム プロバイダーとのクレーム交換としてユーザー エクスペリエンスを手順ごとに定義する
- ユーザー エクスペリエンスの条件分岐を定義する
- カスタム認証ユーザー エクスペリエンスに REST API 対応サービスを統合する
- OpenID Connect 標準に準拠した ID プロバイダーとのフェデレーションを有効にする
- SAML 2.0 プロトコルに準拠した ID プロバイダーとのフェデレーションを有効にする
また、37 の言語のサポートを追加しました。このサービスのライセンス モデルと料金モデルには変更ありません。詳細については、Azure AD B2C の Web サイトをご覧ください。
Accelerated Networking の Windows でのパブリック プレビューと Linux での限定プレビュー
Azure Accelerated Networking により VM のパフォーマンスを最大化
ご好評いただいたプライベート プレビューに続いて、Windows VM 用 Accelerated Networking のパブリック プレビューの開始が発表されました。Windows 用のパブリック プレビューは、ほとんどのリージョンにおいて、コア数 8 以上の VM でご利用いただけます。
また、Linux 用 Accelerated Networking の限定プレビューも発表されました。このプレビューは、一部のリージョンのみで提供されます。プレビューへの登録方法の詳細については、Accelerated Networking の概要のドキュメント (英語) をご覧ください。
サポートされるリージョン、VM の種類、ディストリビューションの一覧は、Accelerated Networking のサービス更新情報ページ (英語) をご覧ください。
Azure SQL DB のデータ保護、Threat Detection の一般提供
Azure SQL Database および Data Warehouse Threat Detection の一般提供を開始
Threat Detection は機械学習を活用して、SQL Database および Data Warehouse サービスに組み込まれたセキュリティ機能をさらに強化します。お客様はデータベース セキュリティの専門知識がなくても、数分でデータベースを保護できます。Threat Detection では、データベースに対する異常なアクティビティを 24 時間体制でプロファイリングし、アラートを作成します。Threat detection のアラートは Azure Security Center に表示され、不審なアクティビティの詳細や脅威を調査して影響を軽減するための推奨事項も提示されます。料金などの Threat Detection の詳細については、SQL Database Threat Detection の利用開始に関するドキュメントをご覧ください。
Azure SQL DB のデータ保護、既定での保存データの暗号化の一般提供
すべての SQL Database の保存データを既定で暗号化
4 月下旬より、一部の Azure リージョンでは、すべての新規 Azure SQL Database が透過的なデータ暗号化 (TDE、英語) によって既定で暗号化されるようになり、あらゆるお客様が保存データの暗号化のメリットを容易に得られるようになりました。2017 年 6 月 1 日より、この既定設定の変更が世界中のすべてのリージョンに適用されます。特定のデータベースを暗号化したくない場合は、データベースのプロビジョニングが完了した後に TDE を無効化してください。既存のデータベースや、リストア、地理レプリケーション、データベース コピーによって作成されたデータベースには、この変更は適用されません。
Azure HDInsight 3.6 の一般提供
Azure HDInsight 3.6 の一般提供開始を発表
エンタープライズ クラスの SLA が適用される Azure HDInsight 3.6 の一般提供が開始されます。HDInsight 3.6 により、Apache Hadoop および Spark エコシステムの各種オープン ソース コンポーネントの最新バージョンをクラウドで利用できるようになります。お客様は、これらのコンポーネントをエンタープライズ クラスのプラットフォームで容易にデプロイし、安心して実行することができます。詳細については、Azure ブログの記事をご覧ください。
Azure Search の Synonyms と新しい検索分析機能のパブリック プレビュー
Azure Search で Synonyms と新しい検索分析機能をサポート
Azure Search の Synonyms のパブリック プレビューが発表されました。Synonyms を使用すると、Azure Search の検索ボックスに入力されたクエリ句に一致する結果だけでなく、クエリ句の同意語に一致する結果も返されます。また、Azure Search Traffic Analytics (英語) の強化により、検索クエリやクリックを構造化、実装、監視するパターンが追加され、検索アプリケーションに関する実用的なインサイトが提供されます。
Azure SQL DB のデータ保護、自動フェールオーバーのパブリック プレビュー
Azure SQL Database で自動フェールオーバーをサポート
Azure SQL Database の組み込みの地理レプリケーション機能に関して、お客様から特に多数のご要望が寄せられていたのが、透過フェールオーバーと自動アクティベーションのサポートです。このたび、Azure SQL Database で、自動アクティベーション機能を備えた複数データベースの地理的な透過フェールオーバーがサポートされました。
Azure SQL DB でのマルチテナント アプリ構築、Premium レベルのプール ストレージのパブリック プレビュー
Azure SQL Database の Premium エラスティック プールのストレージ容量を拡大
Azure SQL Database の Premium エラスティック プールの最大ストレージ容量が 4 TB に引き上げられました。この追加のストレージは、現時点では一部のリージョンのみで提供され、今後提供地域が拡大される予定です。詳細については、SQL Database の料金ページおよびこちらの Azure ブログ (英語) をご覧ください。
Video Indexer のパブリック プレビュー
Cognitive Services に新たに追加された Video Indexer の無償のパブリック プレビューを開始
Video Indexer では、人工知能を使用して動画から情報を迅速に抽出し、その情報に基づいてアプリケーションを構築することが可能で、動画内のさまざまな要素を検索、分解して、理解することできます。これにより、音声、顔、特徴、感情に対応する検索や、関連性の高いリッチなおすすめ機能など、新しい形式のコンテンツ検出を実現できます。
クラウドの機能を活用して動画内の情報に基づいてワークフローを迅速に作成し、必要に応じてスケーリングして迅速にインサイトを入手できます。また、シンプルな API により開発作業を効率化し、アプリの作成時間を大幅に短縮できます。
ぜひこちら (英語) からお試しください。
Azure CDN と App Service および Storage の統合の強化
App Service および Storage の統合を強化
今回の統合により、これまで以上に簡単に Azure ワークフローで CDN を有効化できるようになりました。今後はポータルから直接、Azure Web App Service や Azure ストレージ アカウントの CDN を有効化して管理できます。Azure ポータルから Web App Service やストレージ アカウントの拡張機能にアクセスし、リソースを選択して、メニューで「CDN」と検索すると、CDN を有効化できます。CDN を有効化するために必要な情報はほとんどありません。CDN を有効化したら、エンドポイントをクリックしてこの拡張機能から直接構成を管理できます。詳細については、こちらの記事 (英語) をご覧ください。
Microsoft Intune の Intune for Education
Microsoft Intune for Education の提供を開始
Intune for Education により、教室での Windows 10 の管理が簡素化されます。わずかな手順でセットアップして利用を開始し、デバイスを操作することなく複数のユーザーに向けてアプリをデプロイして、共有デバイスを管理することができます。Intune for Education は教室での一般的なワークフローに合わせてカスタマイズされており、教師や補助教員などによる IT 作業を支援します。
- 迅速な構成: わずかな手順でセットアップして利用を開始する
- 簡単なアプリのデプロイメント: デバイスを操作することなく複数のユーザーに向けてアプリをデプロイする
- 共有デバイスの管理: 共有デバイスでもユーザーごとにカスタム エクスペリエンスを提供する
詳細については、こちらのページ (英語) をご覧ください。
Microsoft Cloud App Security のファイル暗号化の一般提供
Microsoft Cloud App Security ポータルから直接ファイルを暗号化
現在の情報保護ソリューションの大きな課題の 1 つに、クラウド アプリケーションへの移行に伴い、データを把握および制御できなくなっていることが挙げられます。2016 年 4 月にリリースされた Microsoft Cloud App Security は、クラウド アプリケーション内のアクティビティやデータを検出、監視、制御、保護する包括的なソリューションです。Ignite 2016 では、Cloud App Security と Azure Information Protection の統合を Cloud App Security (英語) および Azure Information Protection (英語) のセッションでご紹介しました。今回、IT 管理者が Azure Rights Management を使用して Cloud App Security コンソールから直接暗号化できる新機能が発表されました。Azure Rights Management との統合により、必要に応じて SharePoint Online や One Drive for Business に保存されているファイルに一般的な保護機能を適用できるようになります。Cloud App Security と Azure Information Protection の統合の詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。
Azure Germany の請求先を全世界に拡大
2017 年 4 月より、EU/EFTA 圏内および英国でビジネスを行う全世界のお客様やパートナーに向けて Microsoft Azure Germany の提供が開始されました。従来はこれらの地域内に請求先住所があるお客様に限定して提供されていましたが、一部のグローバル企業のお客様は、このリージョン外に拠点を置きながら、このリージョンでビジネスを行っていることを踏まえて、この要件を緩和し、世界中のお客様にご購入いただけるようにしました。詳細については、こちらのページをご覧ください。