Outlook の更新プログラムは、以下のようなコマンドでアンインストールすることができます。
KB 番号を指定して削除することができないため、PatchGUID (更新プログラムの GUID) と、現在インストールされている Office 製品の GUID を確認した上で、以下のコマンドを実行する必要があります。
msiexec /package {製品 GUID} /uninstall {更新プログラム GUID}
ここでは、具体的な手順を Outlook 2010 の 2017/6 KB3203467 を例として説明します。他の更新プログラムについても同じ手順で行ってください。
1. インストールされている Office 製品 の GUID と更新プログラム の GUID を確認
1. スタート メニューの [プログラムとファイルの検索] (または [ファイル名を指定して実行]) で regedit と入力して実行し、レジストリ エディタを起動します。
2. 以下のレジストリ キーを右クリックしてエクスポートをクリックし、デスクトップなどに reg ファイルとして保存します。
32 ビット Windows 上に 32 ビット Office/64 ビット Windows 上に 64 ビット Office:
HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftWindowsCurrentVersionUninstall
64 ビット Windows 上に 32 ビット Office:
HKEY_LOCAL_MACHINESoftwareWOW6432NodeMicrosoftWindowsCurrentVersionUninstall
3. デスクトップなどに保存した reg ファイルの拡張子を txt に変更し、メモ帳などで開きます。
4. KB3203467 のアンインストールを行いたい場合は、KB3203467 で検索します。
5. DisplayName に KB3203467 を含む行が見つかり、以下のフォーマットのキーに保存されていることを確認します
32 ビット Windows 上に 32 ビット Office/64 ビット Windows 上に 64 ビット Office:
HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftWindowsCurrentVersionUninstall{製品 GUID}_エディション名_{更新プログラム GUID}
64 ビット Windows 上に 32 ビット Office:
HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREWOW6432NodeMicrosoftWindowsCurrentVersionUninstall{製品 GUID}_エディション名_{更新プログラム GUID}
※ Outlook 2010 の更新プログラムの場合は、インストールされている更新プログラムの状況によって DisplayName に KB3203467 を含むキーが複数見つかる場合があります。
その場合は、更新プログラム GUID ごとにアンインストールのコマンドを実行する必要があります。
2. 実行するコマンドとスイッチを構成
たとえば 1-5 のレジストリが見つかった場合に UI を何も表示せずにアンインストールを行うには、以下のように /qn と /norestart を付けて実行します。
msiexec /package {90140000-0011-0000-0000-0000000FF1CE} /uninstall {70DAB69D-244C-403A-9C0F-CB7748CD2991} /qn /norestart
参考:
手動で実行する場合は、コマンドプロンプトを右クリックの [管理者として実行] から起動して確認する必要があります。
/qn を付けると UI が何も表示されないため、まず /qb に変更して基本的な UI を表示してご確認ください。
/qn を付けて UI を非表示にしている場合は再起動を要求されると自動的に再起動されますが、/norestart を付けることで再起動を抑止できます。
スイッチの詳細については Command-Line Options (英語) をご覧ください。
3. 更新プログラムのアンインストールを行いたいクライアントで、2 のコマンドを実行
更新プログラムのアンインストールを行いたいクライアントで、以下などの方法で前述の 2 のコマンドを実行します。
方法 1. コマンド プロンプトを右クリックの [管理者として実行] から起動し、2 のコマンドを入力して実行
方法 2. スタートアップ スクリプト または シャットダウン スクリプトで 2 のコマンドを実行
方法 3. コマンドを配信するツールをお持ちの場合は、そのツールを使用して 2 のコマンドを実行
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