(この記事は 2017 年 6 月 23 日に Office Blogs に投稿された記事 New to Office 365 in June—classroom experiences in Microsoft Teams and more の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
今回は、Office チーム担当コーポレート バイス プレジデントを務める Kirk Koenigsbauer の記事をご紹介します。
来週開催される International Society for Technology in Education (ISTE) カンファレンスで、マイクロソフトは未来を担う現代の生徒たちを支援する最新機能についてご紹介します。Office 365 の今月の更新では、Microsoft Teams の新しい学習エクスペリエンスの提供拡大や、セキュリティ機能の強化など、さらなる取り組みがなされています。では詳しい内容を見ていきましょう。
Microsoft Teams の新しい学習エクスペリエンスの提供拡大
Microsoft Teams の新しい学習エクスペリエンスが Office 365 Education ユーザーに向けてロールアウト (英語) されます。Teams は、生徒たちが安全で魅力的な環境で学べるように支援し、クラス独自のテーマ、ステッカー、絵文字と共に、テキスト、動画、音声などを通じて多様な会話を楽しむことができます。クラス名簿は学校の情報システムから自動的に作成されるため、教師は時間を有効活用できます。また、OneNote Class Notebook、Assignment、Office アプリが統合されているため、授業計画の作成、コンテンツの作成、フィードバックの提供などの各作業を簡単に切り替えて行うことができます。さらに、Teams は教職員が教室以外 (専門職の学習コミュニティなど) で互いにつながれるハブの役割を果たします。すべての操作は Office 365 Education の単一のエクスペリエンスから実行できます。
Microsoft Teams の学習エクスペリエンスでは OneNote Class Notebook、Assignment、Office アプリがすべてのクラスに組み込まれているため、生徒は指先ひとつで操作することができます。
提供状況: Microsoft Teams の学習エクスペリエンスは、現在 181 の市場の Office 365 Education ユーザーに向けて、25 の言語で Windows デスクトップ、Mac、Windows Mobile、iOS、Android、Web 版のロールアウトが進められています。 |
Office 365 のセキュリティ機能、保護機能、コンプライアンス機能を更新
今月の Office 365 の更新には、大規模企業ユーザーに向けた企業内の機密情報の保護、リスク管理、脅威に対する最先端の保護が含まれています。
- Windows Information Protection を Windows デスクトップ用 Office に拡張 — Windows Information Protection (WIP) のサポート範囲が Office モバイル アプリ (英語) から Windows デスクトップ用 Office にまで拡大されました。WIP を使用すると、従業員は個人データの制御性を維持しながら不用意なデータ漏えいを防止することができます。作成したコンテンツをアプリで [work] と [personal] のいずれかに指定するだけで、IT 担当者はビジネス データを選択的に保護または削除できます。Windows Information Protection の詳細についてはこちらのブログ記事 (英語) を参照してください。
提供状況: Windows Information Protection は Windows デスクトップ用の Word、Excel、PowerPoint、Outlook でサポートされ、現時点では Windows 10 Enterprise E3 または E5 を利用している Office 365 商用ユーザーが使用できます。また、Windows タブレットおよび Windows Phone 用の Office モバイル アプリでもサポートされています。 |
- Office 365 のセキュリティ機能とコンプライアンス機能を追加 — 今月は、脅威の管理と機密情報の保護を支援する機能の追加が発表されました (英語)。Office 365 Advanced Threat Protection (ATP) において、企業で検出およびブロックされた悪意のあるメールのレポート機能が強化されました。ATP の新機能である安全なリンク ポリシー構成により、特定の URL をブロックしたり、特定のユーザーに対するポリシーをカスタマイズしたりできます。Office 365 Advanced eDiscovery では、ビジネス ケース全体を管理するユーザー インターフェイスがさらに合理化されました。また、光学式文字認識により画像からテキストを抽出したり、従業員のコミュニケーションが社内ポリシーや規制当局のコンプライアンスに準拠しているかどうかを監督したりできます。さらに、Office 365 Advanced Security Management (ASM) 用の新しいセキュリティ情報/イベント管理 (SIEM) コネクタにより、既存の SIEM ソフトウェアで ASM のアラートの監視を一元化することができます。
脅威保護レポートが強化され、悪意のあるメールを見つけやすくなりました。
提供状況: Office 365 Advanced Threat Protection、Advanced Data Governance、Advanced eDiscovery、Advanced Security Management の更新機能は、Office 365 E5 および Secure Productive Enterprise E5 で使用できます。 |
Office 365 商用ユーザーに向けた追加機能
今月の更新には、従業員がアンケートでフィードバックを収集する機能や、社内での動画の共有や管理を行う機能など、商用ユーザーに向けた機能も追加されています。
- 商用ユーザーに向けて Microsoft Forms のパブリック プレビューを提供開始 — Microsoft Forms は既に教育機関のユーザーに向けてリリース (英語) されていましたが、今回商用ユーザーに向けてロールアウトが開始され (英語)、アンケートやテスト、投票用の軽量な Web ツールを使用できるようになりました。これにより、企業内のあらゆるユーザーが容易に顧客からのフィードバックを収集したり、従業員の満足度を測定したり、チームのイベントを管理したりできます。
Microsoft Forms を使用すると、軽量な Web ツールでアンケートやテスト、投票などを作成できます。
提供状況: Microsoft Forms はパブリック プレビューとして Office 365 の商用プランの先行リリース ユーザーへのロールアウトが進められています。 |
- Microsoft Stream の一般提供を開始 — Microsoft Stream は商用ユーザー向けのインテリジェントな動画サービスで、単一のエクスペリエンスから動画を簡単かつ安全にアップロード、共有、管理、視聴できます。音声テキスト変換による文字起こし、顔検出、インテリジェントな検索などの機能が備わっており、動画をより効率的に活用できます。IT 担当者は、企業のニーズに合わせて Microsoft Stream の管理機能やセキュリティ機能をカスタマイズできます。Microsoft Stream の使用を開始する場合はこちらのページにアクセスしてください。
Microsoft Stream では、顔検出や音声テキスト変換などの機能を使用して生産性を向上させることができます。
提供状況: Microsoft Stream は、181 の市場で Office 365 Enterprise または Office 365 Education を使用している商用ユーザーに向けて 44 の言語で提供されます。 |
Office 365 のインテリジェント サービスを強化
今月の更新では、Office 365 のアプリおよびサービスで提供されるクラウド ベースのインテリジェンス サービスに、時間を節約し、高い成果を挙げ、同僚と業務習慣を共有する機能が追加されました。
- より多くのアプリから信頼できるソースやコンテンツを検索 — リサーチ ツール (英語) の提供範囲が Windows デスクトップ用 Word から Mac 用 Word、Windows 10 用 OneNote にまで拡大されました。リサーチ ツールを使用すると、概要のメモや論文で使用する信頼できるソースやコンテンツを検索して組み込む作業を、従来よりも手間をかけずに行うことができます。リサーチ ツールでは、Bing ナレッジ グラフを使用してトピックに関連する資料を検索し、アプリからそのまま 1 クリックで追加することができます。リサーチ ツールの詳細についてはこちらのドキュメントを参照してください。
リサーチ ツールでは、信頼できるソースやコンテンツをアプリから直接検索して組み込むことができます。
提供状況: リサーチ ツールは Windows 10 用 OneNote からすべての Office 365 ユーザーが使用できます。Windows デスクトップ用 Word では既に提供されていて、今回 Office Insider 先行リリースの Mac 用 Word でも使用できるようになりました。 |
- MyAnalytics で業務習慣を共有 — MyAnalytics でユーザー個人の業務習慣に関する情報を他のユーザーと共有できるようになりました。これにより、生産性を向上させる習慣について、同僚と会話を交わす機会が増え、会議やメール、残業の新しい基準の策定を促進します。MyAnalytics の情報は、既定では非公開に設定されており、共有設定を行わない限り公開されません。詳細についてはこちらのブログ記事 (英語) を参照してください。
今回、MyAnalytics の個人の業務習慣に関する情報を他のユーザーと共有できるようになりました。
提供状況: MyAnalytics での共有機能は、MyAnalytics を使用しているすべての Office 365 商用ユーザーが使用できます。 |
—Kirk Koenigsbauer
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