(この記事は 2017 年 9 月 25 日に Office Blogs に投稿された記事 A new vision for intelligent communications in Office 365 の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
今回は、Microsoft Teams および Skype プロダクト マーケティング担当ゼネラル マネージャーを務める Lori Wright の記事をご紹介します。
本日マイクロソフトは、フロリダ州オーランドで開催された Microsoft Ignite にて、世界中のあらゆるユーザーの通話と会議エクスペリエンスを変革する、インテリジェント コミュニケーションの新しいビジョンを発表しました。インテリジェント コミュニケーションは、ユニファイド コミュニケーションよりも先進的なソリューションであり、最小限のコンテキスト スイッチで、作業の効率化、会議全体の生産性向上、日常的なコミュニケーションの課題改善を可能にします。
マイクロソフトのインテリジェント コミュニケーションのビジョンの中核に位置する Microsoft Teams は、会話、会議、ファイル、Office アプリ、サードパーティ製品との連携を融合し、Office 365 の共同作業におけるハブとして機能します。Teams は、リリースからわずか半年で、全世界 125,000 社を超える企業に採用されています。この驚異的な勢いからも、今日の職場環境にはチームワークが欠かせないということがわかります。
マイクロソフトはインテリジェント コミュニケーションのビジョン達成に向けて、Microsoft Graph のデータやインサイトを活用し、チームが多くのことを成し遂げられるように支援する強力なイノベーション ロードマップに沿って、通話や会議の包括的な機能を Teams に組み込んでまいります。
この取り組みはすべて、エンタープライズ クラスの音声およびビデオでのコミュニケーションを実現する最新の Skype インフラストラクチャを基盤としています。マイクロソフトのクラウドベースの次世代アーキテクチャは、既に Teams のコミュニケーション機能として急速な進歩を遂げています。この新しいインフラストラクチャでは、イノベーションの加速とコミュニケーションの品質向上の効果が期待されます。
機能の発展と共に、Teams は Office 365 のインテリジェントなコミュニケーションの主要クライアントへと進化し、将来的に既存の Skype for Business クライアントに置き換わるものになるでしょう。
会議の新たな姿
コミュニケーション、共同作業、インテリジェンスをこのような形で融合させることで、通話や会議のライフサイクルに新しい可能性が広がります。
- 会議の前には、Teams で参加者の情報や関連するドキュメントを確認して、会議に備えることができます。
- 会議中は、会話の記録、文字起こし、タイムコードの挿入などができるほか、特定の人物の発言に対応した音声認識や字幕表示でサポートされます。
- 会議の後には、クラウド上の録画やスクリプトが自動で適切なチャネルに追加され、会話、ドキュメント、メモ、実施項目をチーム全員が確認、整理、検索できるようになります。
Teams の新たな通話機能と進化した会議機能
この 6 か月間、Teams のコミュニケーション機能の継続的な拡張により、会議のスケジューリング、Outlook の予定表との統合、モバイルでの会議などの新機能が追加されました。また今月初めには、ゲスト アクセスがリリースされ、企業の外部のユーザーとの共同作業に Teams を使用できるようになりました。来月には、PSTN 番号の受発信、保留、転送、留守番電話などの通話機能が追加される予定です。
また、Teams の会議機能も強化されます。電話会議機能 (現在プレビューとして提供中) では、電話番号の入力によって Teams 会議に参加できるほか、Teams と Skype for Business 間の相互運用性のサポートにより、プレゼンスの共通化、相互のメッセージや通話が可能になります。
今回の機能更新は、まだ始まりにすぎません。今後も会議や電話システムの主要な機能が Teams に追加される予定です。
マイクロソフトでは引き続き、馴染みやすい Skype エクスペリエンスをさまざまな会議空間へと提供してまいります。Skype Room Systems の利用が力強い伸びを見せているため、このたび Lenovo から新しい Skype Room Systems デバイス、Smart Hub 500 (英語) が市場に投入されることになり、Logitech、Crestron (英語)、Polycom (英語) に代表される既存の Skype Room Systems ポートフォリオが拡大します。さらに、Polycom、Pexip、Blue Jeans Networks の各社から Teams でのクラウド ビデオ相互運用機能が登場し、Polycom RealConnect for Office 365 (英語) や Pexip Infinity Fusion 製品 (英語) などの、Skype for Business 向けビデオ相互運用機能に加わる予定です。
今後の展望
Office 365 のお客様は、Microsoft Teams の機能をすぐに活用していただけます。マイクロソフトでは Teams の製品ロードマップの公開に努めており、お客様はチームにとって最適なタイミングで Teams を利用することができます。Teams の最新のロードマップは 10 月に公開予定です。
マイクロソフトでは今後も Office 365 の Skype for Business とオンプレミスの Skype for Business Server の提供とサポートを続けてまいります。まだ PBX 通話機能や高度な通話機能をクラウドへ移行されていないお客様は、2018 年後半にリリースを予定している Skype for Business Server の新バージョンをお使いいただくこともできます。
Microsoft Teams と Skype for Business クライアントは共存できるため、各組織に最適な利用方法を選択していただけます。
Office 365 ユーザーの皆様は、ぜひ今すぐ Teams をお試しください。現在 Skype for Business を使用している場合は、FastTrack ポータルのインテリジェント コミュニケーション ページ (英語) で各種ガイダンスやリソースをご利用になれます。
—Lori Wright
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