(この記事は2017 年 8 月 16 日にMicrosoft Partner Network blog に掲載された記事 Write the Next Chapter of Your Business Story in the Cloud の翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。)
Gartner は「2020 年には大規模企業の 30% 以上が、新しい IT イニシアティブに向けた戦略としてはクラウドを活用するものでなければ不十分だと見なすようになるだろう」と予測しています。イノベーションの場がパブリック データセンターへとシフトする中、ISV の皆様は独自のクラウド ロードマップを策定する必要に迫られています。
クラウドへの移行は大きなステップですが、想像しているほど難しくはありません。Microsoft Azure プラットフォームには、ビジネス トランスフォーメーションを加速させる数々のオプションが揃っています。それらを活用すれば、皆様のニーズに合わせて柔軟にクラウド移行を達成できます。そしてその先には、無限の可能性が広がっているのです。
変化への恐れに打ち勝つ
近年、この業界の変化は歴史上類を見ないほど急速に進んでいます。クラウド コンピューティングの登場により、ビジネスのフィールドは掛け値なしに変化しているのです。それでも、それぞれの企業が変化に取り残されないための方策を模索するうちに、徐々に明らかになってきたことがあります。それは、飽和した市場の中で差別化と競争力確保に成功しているのは、クラウド移行への投資に積極的に力を入れている企業だということです。企業にとって変化は容易いことではありませんが、必要不可欠なものであり、正しい変化を遂げれば大きなメリットが得られます。
ISV のクラウド移行の成功事例: Baker Hill
Baker Hill (英語) は 600 以上の銀行や信用組合を顧客に持つテクノロジ ソリューション プロバイダーであり、長期的な成功のためにはクラウドへの移行がいかに不可欠かを実感しています。同社では、親会社のデータセンターから 10 TB 以上のデータをわずか 48 時間以内に移動させる必要がありました。しかも、転送エージェントを使用せず、発信元のデータセンターにも一切影響を及ぼさないという条件も課されていました。普通なら、このような壁にぶつかれば行き詰まってしまうところですが、マイクロソフト パートナーである Baker Hill は、この困難にも動じませんでした。
Baker Hill はマイクロソフトの力を借りて、Equinix の高速なネットワークに接続した Azure ExpressRoute を使用し、何百ものデータベースを短時間で移行させました。最終期限までにデータの移行が完了し、同社はビジネス トランスフォーメーションを実現したクラウドの力を目の当たりにしました。そして現在も、Azure を活用した斬新かつ興味深いやり方で、サービスを刷新し続けています。
ISV のクラウド移行の成功事例: Brainshark
もう 1 つの事例をご紹介しましょう。世界中のクライアントにクラウド ベースのセールス トレーニング プラットフォームを提供している Brainshark (英語) は、増え続ける映像コンテンツに対処するために、より弾力性のあるソリューションを模索していました。そこで、Azure に移行し、無制限に保管と処理ができるようにしました。これにより、エンドユーザーのエクスペリエンスが向上しただけでなく、メンテナンスのコストも事実上なくなりました。しかし、これで終わりではありません。
次に、同社は Brainshark Labs (英語) を立ち上げました。これはウェアラブル テクノロジ、バーチャル リアリティ、人工知能など、次世代の営業支援ソリューションを育てるための研究組織です。このイノベーションの新たな一歩として、Brainshark は Azure Cognitive Services を HoloLens の複合現実シミュレーション テクノロジと組み合わせ、セールス トレーニングと顧客エンゲージメントに変革をもたらそうとしています。
上記のクラウド移行の事例からは、テクノロジの未来の姿が垣間見えます。何か新しいことや他社と違うことに挑戦して差別化するチャンスを活かせば、顧客とつながり、大きな利益を手にすることができるでしょう。
今回は、マイクロソフトのテクノロジによって生まれた数多くの成功事例の中から、この 2 社をご紹介しました。皆様も、ここに加わりませんか? マイクロソフトとのパートナー契約の詳細については、こちらをご覧ください。
クラウドへの移行やデジタル トランスフォーメーションに関して、企業としてこれまでどのような課題を乗り越えてきましたか。ぜひご意見をマイクロソフト パートナー コミュニティ (英語) でシェアしてください。