(この記事は2017年10月17日にMicrosoft Partner Network blog に掲載された記事 Banking on the cloud: Partners transforming financial services の翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。)
マイクロソフト パートナー様が新しい顧客エクスペリエンスの可能性を見出している業界の中で、代表的なのが銀行業界です。支払の安全性を強化したり、リスク管理の改善に AI やビッグ データを活用したりするなど、多くのマイクロソフト パートナー様が最前線でグローバルな変化に対応し、業界の変革を推進しています。
バンキング エクスペリエンスの刷新
Sibos (英語) などの業界イベントでも、テクノロジが金融サービスや顧客エクスペリエンスに変化をもたらしていることは明らかです。金融サービス企業はこの変化に対応するため、リスク、規制、安全性を高いレベルで管理しながら顧客エクスペリエンスを強化する方法を常に模索しています。先進的な企業では、最新のテクノロジを活用して優れたエクスペリエンスを構築し、顧客の財務目標の達成を支援しています。
これまで、銀行業界における顧客ニーズは様変わりしてきましたが、今後もテクノロジの進化と共に変化していきます。コストの削減と俊敏性の向上を図ると同時に、優れた顧客エクスペリエンスを提供するためには、プロセスや業務を刷新する必要があります。多くの金融サービス企業がデジタル トランスフォーメーションに力を入れているものの、より高度なデジタル バンキング文化を構築するためには、マイクロソフト パートナー様のサポートが必要です。
ここで、バンキング エクスペリエンスの刷新により差別化を実現したパートナー様の事例をご紹介します。
クラウドでソリューションをスケールアップ
マイクロソフト パートナーの Finastra では、マイクロソフトと密接に協力し、支払からキャッシュ マネージメントやサプライチェーン ファイナンスまで、一連のあらゆるコーポレート バンキング機能を Azure に移行しました。同社は Azure を利用することで、既存のビジネス プロセスを最適化しつつ、高い安定性とデジタル インテリジェンスによってすばやい開発を実施しています。このように市場の急速な変化に対応して進化する力があるからこそ、Finastra は、現在そして今後も金融サービス業界の中で競合他社を大きく引き離すことができるのです。
「マイクロソフトとの関係は、Finastra のクラウド戦略の重要な要素です。マイクロソフトは、リーダーシップやサポートに加え、クラウド向け製品の実現や変革のためのノウハウを提供してくれます。融資分野の市場をリードする当社の主力製品は、Azure の PaaS を活用して既に刷新済みです。今後も、主要パートナーであるマイクロソフトと協力して、さらなる製品、プラットフォーム、API をクラウドに展開し、コーポレート バンキング サービス全体を拡充していきたいと考えています」 — Finastra、CTO、Hugh Cumming 氏
Finastra の最高技術責任者である Hugh Cumming 氏は、銀行はあらゆる面で変革の必要性に迫られていると言います。大きな課題となるのが、取引総額の拡大と利益の縮小を両立させることです。業務プロセスやインフラストラクチャの拡張性、効率性、費用対効果を高める新たな方法が必要となります。Cumming 氏によると、ここで鍵となるのが顧客の存在です。
「銀行にとっての大きな原動力はお客様です。トランザクション バンキング全体で魅力的かつ差別化されたエクスペリエンスをお客様に提供することが重要です」 — Finastra、CTO、Hugh Cumming 氏
さらに Cumming 氏は、AI、サイバーセキュリティ、高度な分析といったテクノロジの発展が、業界の進化をさらに加速させると説明します。新しいテクノロジにはメリットがあると当時に、管理リスクや運用上の新しい課題も生まれます。このような進化を支えるのが、Microsoft Azure のようなテクノロジ ソリューションです。
「機械学習や AI は、金融機関の業務を根底から変え、当社のクライアントとそのお客様にまで多大な価値をもたらす可能性を秘めています」 — Finastra、CTO、Hugh Cumming 氏
金融サービス業界でセキュリティ ニーズやデータ インサイトが増加する今日、高い拡張性やコスト削減の実現を目指す銀行にとって、新しく強化された顧客エクスペリエンス基盤を提供するマイクロソフト パートナー様は非常に重要な存在です。
業界特化型のビジネスにとって、クラウドへの移行はどのような効果を生むとお考えですか。ぜひ皆様のご意見をマイクロソフト パートナー コミュニティ (英語) までお寄せください。