(この記事は2017 年12月18日にMicrosoft Partner Network blog に掲載された記事 Giving back is better with great partners の翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。)
企業の社会への責任感が高まるのはすばらしいことですが、一時的でなく、1 年を通してこのような高い意識を維持することができたら、ビジネス運営の理想的なモデルになるでしょう。
多くの消費者や従業員も、こうしたアプローチに賛同しています。ミレニアル世代に関する調査 (英語) では、次のような結果が出ています。
- 目的意識のあるブランドを好む: 91%
- 給与が低くても責任感のある企業で働きたい: 62%
マイクロソフトは、社会貢献に熱心に取り組む企業と提携し、サポートを行っています。マイクロソフト パートナーの Synergy Technical (英語) や Pickit (英語) では、社会的責任を自社ブランドのミッションとして掲げています。
より良い世界のために、協力する
2011 年創立の Synergy Technical は「クラウド生まれ」の企業で、「製品を売るのではなく、問題を解決する」というモットーを掲げています。CEO を務める Rohana Meade 氏 (英語) は、従業員が世の中の意識を変えるようなプロジェクトに意欲的に取り組んでいると話します。
同社の最初の顧客は、自閉症患者を支援する小規模な非営利団体で、Office 365 の導入と次のような問題解決のサポートを実施しました。
- 支出の削減
- 障害復旧
- 各地で働く従業員のコミュニケーションの円滑化
数年後、Meade 氏はあるネットワーキング イベントで、この団体を通じて自閉症の子供を養子に迎えたという女性に出会いました。そのときに、Synergy がこの取り組みに貢献できたことに誇りを感じたと言います。社会に貢献するという使命感を共有することが、企業にとって強い力となることを実感したのです。自社がサポートした組織が成長し、そこから独自の社会貢献が行われたと知れば、従業員にとってもモチベーションが生まれます。
「チームの結束力を高めるには、社会に貢献するという使命を共有するのが一番です」
– Rohana Meade 氏 (Synergy (英語)、CEO)
アーティスト、教師、学生に力を
Mathias Björkholm 氏 (英語) と Henrik Bergqvist 氏 (英語) が共同で設立したスウェーデンの Pickit も、Synergy と同様に社会への高い責任感を持って、Microsoft Office Suite を使用した市場の問題解決や画像をベースとした製品開発を行っています。
多くの人が Google や Bing などの検索エンジンから画像を入手していますが、その画像に著作権があることを認識している人はそれほど多くありません。Pickit は、世界規模の写真家ネットワークや小規模のイメージ バンクと連携して、著作権を侵害せずに使用できる画像と厳選したコレクションを Microsoft Office ユーザーに提供しています。Pickit では、画像の収益の 60% が写真家に支払われます。また、Björkholm 氏の教育に対する信念に基づき、学生や教師が安全でクリエイティブな画像を自由に使えるように、無料の Pickit Edu も提供しています。
組織で社会貢献の意識を高める方法
まずは、どんな社会貢献ができるか、従業員の意見を聞いてみましょう。アイデアを集めるだけでなく、社会貢献に向けた機運を高める意味もあります。時間、お金、割引、もっと抽象的なものなど、さまざまな形が考えられますが、従業員の意見を基に目的や経費を全体で話し合って決めます。Synergy では、何人かの従業員が休暇を返上して、慈善団体向けの技術ソリューションを構築しました。Pickit ではもっと概念的に、新しいソリューションを構築したいチームや未来志向の従業員を集めて、画像に関する世間の意識を変えるような取り組みを進めています。
企業ごとに社会的責任を果たす方法は違いますが、組織の目的意識を高めて、チーム全体で社会をより良くするために働きかけることは、従業員、企業、そして世界にとっての大きなメリットとなります。
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