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ライセンス管理の複雑さを軽減する Intelligent Asset Manager 【5/12 更新】

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(この記事は2018年1月29日にMicrosoft Partner Network blog に掲載された記事How Intelligent Asset Manager helps reduce licensing complexity  の翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。)

 

 

Intelligent Asset Manager (IAM) に関するブログを 3 回に分けてお届けしています。シリーズ第 1 回目では、Roel Decneut が、Inspire 2017 で発表されたばかりの IAM ツールの概要をご説明しました。このツールは、ソフトウェア資産管理 (SAM: Software Asset Management) チームが、お客様のデジタル トランスフォーメーションにおける信頼されるパートナー (英語) になるために、次の 2 つのポイントで活用いただけます。

 

  1. ライセンス管理の複雑さの軽減: 有効ライセンス ポジション (ELP) の作成プロセスをマイクロソフトが担うことで、パートナー様の負担を軽減します。
  2. インベントリの標準規格: すべてのパートナー様とインベントリ ツールに適用できます。

 

シリーズ第 2 回目となる今回は、ライセンス管理の複雑さの軽減に焦点を当て、IAM で実現できることを踏まえながら、パートナー様とお客様にとってどのようなメリットがあるのかをお伝えします。

 

価値重視へのシフト

マイクロソフトのソリューションは、多様な顧客ベースにおけるさまざまなビジネス ニーズに応えるべく、長年にわたって進化してきました。マイクロソフトの成長と共に、ライセンス形態も複雑になりました。現在、SAM Engagement の主な成果物とされているのが有効ライセンス ポジション (ELP) ドキュメントです。

ライセンス販売のリーダー企業として、マイクロソフトが進めてきた ELP モデルの一元化と簡素化により、2 つの大きな成果を得ることができました。1 つは、パートナー様が、これまでのコンプライアンス中心の対話ではなく、お客様が本当に求めている生産的なソリューションを重視して対話できるようになったことです。もう 1 つは、ELP モデルの一元化によってライセンスの一貫性と透明性が強化され、お客様にさらなる安心と信頼をお届けできるようになったことです。

 

ELP の今後

ELP プロセスの一元化により、マイクロソフトは、透明性の強化、一貫性と自動化の促進、正確な情報の提供を独自に進めようとしています。

現在の ELP 作成プロセスの中で、明白に定義されている部分は 50% 程度にとどまっており、絶えず進化する定義やルール、お客様のシナリオ、製品変更などの多数の要因により、残りの 50% はパートナー様の力量に委ねられています。このような暗黙のプロセスを一元化し、文書化された決定事項や前例に基づいてデータ ポイントを作成することで、見えない部分が少しずつ明らかになり、ELP の自動化が促進され、一貫した成果を得られるようになります。

最終的には、ELP を電気料金の請求書のようにもっとわかりやすくして、お客様が使用中のライセンス、前年からの変化、その変化の理由などを把握できるようにすることを目指しており、次のようなプロセスで進められるようになります。

 

  1. 正規化されたお客様のインベントリ データをパートナー様が収集し、マイクロソフトへ送付する
  2. マイクロソフトが ELP を提供し、パートナー様と協力して疑問点を解消する
  3. パートナー様が ELP を使用してお客様に価値を提供する

 

このほうがずっと簡単で効率的です。

 

お客様との対話を新たに

ライセンスの複雑さが軽減されることで、パートナー様の負担も軽くなります。これまでのように、お客様の既存の環境を理解したり、コンプライアンスを遵守したりすることを対話の目的とするのではなく、お客様の環境を把握したうえでその先の話ができるようになります。結果、お客様のビジネス目標に向けたインサイトや、マイクロソフト製品の提案に話題を集中することができます。

このような一歩進んだ対話を通じて、パートナー様は信頼されるアドバイザーとなり、SAM Engagement の判定は、単に収益の差分を測るものから、価値やインサイトを生み出すものへとなるでしょう。

 

パートナー様とお客様のメリット

お客様は、自社の環境を適切に把握し、透明性を高められるようになります。マイクロソフトの改革のねらいはここにあります。パートナー様にとっても、これが新しい存在理由とビジネス モデルを見いだすチャンスとなります。そのためには、ライセンスを販売することから価値を提供することへとパートナー様のビジネスを進化させ、お客様の支援や新しいアイデアの提案に力を入れていくことが重要になります。

今後も IAM 関連の新しい情報にご期待ください。シリーズの第 3 回目は、数週間以内に投稿される予定です。それまではこのトピックについてのご意見をお待ちしております。

 

こちら (英語) のマイクロソフト パートナー コミュニティから、ぜひ IAM に関するご意見交換にご参加ください。

 


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