Outlook の更新プログラムは、MSI 版かクイック実行版かによって大きく仕組みが異なります。
このブログ記事では、クイック実行 版の Outlook の更新の概要を説明いたします。
MSI 版の更新については こちらのブログ記事 をご覧ください。
MSI 版とクイック実行版の見分け方
Office 2016 には、クイック実行版 (Click-to-Run/C2R) と従来からの MSI 版の 2 つのインストール形式があります。
Office 365 ProPlus として購入してインストールしたものや、店頭でパッケージで購入したものなどはクイック実行版、ボリューム ライセンスで入手したものは MSI 版です。
MSI 版か クイック実行版かは、Outlook の場合は [ファイル] タブの [Office アカウント]、Outlook 以外の Excel や Word などの場合は [ファイル] タブ-[アカウント] をクリックし、 [更新オプション] が表示される場合はクイック実行版、[更新オプション] が表示されない場合は MSI 版です。
以下の弊社 Office サポートチームのブログ記事で確認方法を紹介していますので、ご確認ください。
クイック実行形式 (C2R) と Windows インストーラー形式 (MSI) を見分ける方法
クイック実行版 Office の更新プログラムの特徴
クイック実行版には以下の 3 種類の「チャネル」があり、チャネルによって更新されるタイミングや含まれる内容が異なります。
・月次チャネル
・半期チャネル
・半期チャネル (対象指定)
(「月次チャネル (対象指定) 」も用意されていますが、一般的なチャネルではないため表には含めていません)
クイック実行版は新しいインストール方式であり、将来リリースされる予定の Office 2019 ではクイック実行版のみとなる予定です。
MSI 版の KB 番号の付いた更新プログラムは適用できず、MSI版のように一部の Office アプリケーションやコンポーネントだけを更新することはできません。Office 全体が更新されます。
また、特定の更新プログラムだけをアンインストールすることはできず、こちらのブログ記事 の手順などに従って古いビルドに変更する必要があります。
なお、新しいビルドへの更新は、段階的に行われています。[ファイル] タブ-[Office アカウント] (Outlook 以外の Office アプリでは [アカウント]) をクリックして [更新オプション] をクリックし [今すぐ更新] をクリックすると、インストール元とチャネルに応じた最新のビルドに更新されます。
新機能・不具合修正のリリース | セキュリティ更新のリリース | コメント | |
月次チャネル Monthly Channel |
毎月 | 毎月 | |
半期チャネル Semi-Annual Channel |
1 月と 7 月 | 毎月 | ・Office 365 ProPlus の既定 ・半期チャネル (対象指定) の 4 か月後に、同じ機能更新を含むバージョンがリリースされる。 |
半期チャネル (対象指定) Semi-Annual Channel (Targeted) |
3 月と 9 月 | 毎月 | 半期チャネルの事前テスト向けのチャネル。管理者やテスト担当者が半期チャネルのリリースの 4 か月前から動作確認を行うことができる。 |
参考資料
チャネルの詳細については、以下の弊社 Web ページをご覧ください。
Office 365 ProPlus 更新プログラムのチャネルの概要 (日本語)
Overview of update channels for Office 365 ProPlus (上記の記事の英語)
以下の弊社 Web ページでは、チャネルごとのリリース日とビルドを一覧で公開していますのであわせてご覧ください。
リリース日は MSI版のように固定の日付ではなく、チャネルによって月に複数回リリースされる場合があります。
Version and build numbers of update channel releases (英語)
更新プログラム チャネル リリースのバージョン番号とビルド番号 (上記の記事の日本語) (最新に更新されていない場合があります)