現象
Outlook 2016/2013/2010 をご利用の環境で、POP/IMAP アカウントでメールの返信を繰り返していくと、References フィールドの 1 行の長さが SMTP の規約上の制限である 998 文字を超えるメッセージが Outlook から送信される場合があります。この動作は Outlook の不具合です。そしてこの動作により、中間機器が不正な通信として検知して SMTP の接続を切断し、メール送信が出来ないなどの問題が発生する可能性がございます。
対処方法
以下のレジストリを設定することで回避することが可能です。
キー: HKEY_CURRENT_USERSoftwareMicrosoftOfficexx.0OutlookOptionsMail
名前: ReferencesMaxLengthInBytes
種類: REG_DWORD
値: 985 以下を設定 (既定値は 1000)
※ xx の箇所は Outlook のバージョンによって以下の数字を入力する必要があります。
(Outlook 2016 → 16、Outlook 2013 → 15、Outlook 2010 → 14)
上記の値は References フィールドの値として追加される文字列の最大値であり、"References: " という文字列自体の長さは含んでいません。そのため、998 文字以内に収めるには 13 文字分引いた 985 以下の値を設定する必要があります。上記の設定を行うことで、当該現象が回避するかどうかの確認をお願いいたします。
本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。