マイクロソフトでは、クラウド ファースト、モバイル ファーストの世界に対応するべく Office エクスペリエンスの刷新に全力で取り組んでいます。1 月 21 日には、タッチ操作およびモバイル デバイスに合わせて完全に最適化された Office for Windows 10 をご紹介しました。そして今回、Android タブレット向けの Word、Excel、PowerPointの一般提供が開始されました。
Android タブレット向けの Word、Excel、PowerPoint は、Office for Windows 10 と同様に、最初からタッチ操作を前提として開発され、モバイルでの生産性を高めるうえで最適な機能を備えています。たとえば次のようなシーンをご想像ください。シカゴの製薬会社に勤務する営業担当者が、電車の中で Excel を使用して毎月の予算を更新する。または、マドリッドに住む学生がカフェで Word を使用してレポートを書きながら、寮にいる他の学生と共同作業を行う。あるいは、バンガロールのコンサルタントがクライアント先を訪問し、大型の画面に PowerPoint プレゼンテーションをワイヤレスで投影する。これらは、エンジニアリング チームが Office アプリを設計する際に、タッチ操作に対応すること、外出先で利用可能であること、Android タブレットに最適化されることを目指して想定したシナリオのごく一部です。
次の短い動画では、Android 向け Office アプリでの操作のようすをご紹介しています。これらのアプリで何ができるか、その雰囲気を感じていただけるかと思います。
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これらのアプリを設計するにあたっては、Office らしさを追求すると同時に、Android タブレットに合わせて最適化することを目標としました。アプリを開くと、使い慣れた Office リボンがすぐに目に留まるでしょう。タッチ ポイントが大きいため、太い指でもコマンドを簡単に選択できます。外部のキーボードを接続することもできますが、おそらくその必要はないでしょう。既存のドキュメントは、開くと見栄えよく表示されます。「最近使った」ファイル リストがデバイス間でローミングされているため、その中から既存のドキュメントを選択して瞬時にアクセスすることができます。
各アプリでは、モバイル シナリオにとって最も重要な機能を優先させました。Word ドキュメントでは、テキスト、画像、脚注、表、グラフの書式設定が適切に反映され、見栄えよく表示されることを重視しました。変更履歴を記録したりコメントを追加したりしてドキュメントのレビューを行ってから、簡単に共有することができます。Excel スプレッドシートでは、数式、グラフ、表、ピボットテーブル、並べ替え、フィルター、コメントがサポートされ、生データを有用な情報へと変換できます。PowerPoint プレゼンテーションでは、高度な書式設定や、埋め込みビデオ、切り替えおよびアニメーション効果が完全にサポートされ、アイデアを魅力的に表現することができます。さらに、タッチ操作に特化した、書式のコピー/貼り付けの便利なツールも用意されています。
この場をお借りして、プレビューに参加され、フィードバックを提供していただいたユーザーの皆様にお礼を申し上げます。この 3 か月間のプレビュー プログラムは、開発プロセスにおいて非常に重要なものでした。有益なアイデアを生み出すだけでなく、世界中のさまざまな Android タブレットでアプリのテストを行うことができたからです。
プレビュー プログラムでは、110 か国以上 33 の言語で、各アプリ合計 250,000 件を超えるダウンロードが行われ、サイズやハードウェア性能の異なる 500 以上のモデルにわたる 3,000 種類の Android デバイスによってご利用いただきました。アプリを試用したユーザーの 80% から積極的な協力が得られ、さまざまなコミュニティに属する 30,000 のアクティブ ユーザーから絶え間なくフィードバックが寄せられました。Google Play ストアでは、3 つすべてのアプリが 4.2 以上の評価を獲得しました。評価していただいた皆様に心より感謝いたします。
Android タブレット向け Office の現時点でのシステム要件は、画面サイズ 7 インチ以上 (画面サイズが 10.1 インチ以上のデバイスでは、作成および編集を行うために Office 365 サブスクリプションが必要となります)、ARM ベースのプロセッサ、RAM 1 GB 以上です。現在サポートされている Android OS のバージョンは KitKat 4.4.x です。Lollipop を実行している Android タブレットでもアプリを使用することはできますが、現時点ではサポートされていません。ただし、今後の更新によってサポート対象となる予定です。また、3 か月以内に、ネイティブ実装によって Intel チップを搭載した Android デバイスをサポートすることをお約束しています。
個人利用の場合、Office アプリの基本的な編集機能は無料でご利用可能です。プレミアム機能を利用するには、対象となる Office 365 サブスクリプションが必要です。商用利用の場合、編集機能およびプレミアム機能には対象の Office 365 サブスクリプションが必要となります。
ぜひ今すぐに Google Play ストアから Word、Excel、PowerPointをダウンロードしてお試しください。皆様に気に入っていただけることを楽しみにしながらこのアプリを開発いたしました。ご満足いただければ幸いです。
—Office 365 クライアント アプリおよびサービス担当コーポレート バイス プレジデント、Kirk Koenigsbauer