このたびマイクロソフトは、iOS および Android 向けの新しい Outlook アプリをリリースしました。このアプリは、ここ数年間の取り組みの集大成であると同時に、すべてのモバイル プラットフォームに真の Outlook メール エクスペリエンスを提供するという、さらに大きな取り組みの第一歩でもあります。
電子メールのルーツは 1960 年代半ばにまで遡ります。当初から、電子メールはインターネットという枠組みの一部でした。オープン標準を基盤としているため、今日 iPhone から送信したメールを Commodore 64 で閲覧することも理論上は可能です。電子メールは、世界で最もオープンで、最も利用しやすいコミュニケーション テクノロジの 1 つです。
こうした事実があるからこそ、これだけの長い歴史の中で、電子メールはその存在意義を失うことはありませんでした。業界では、電子メールの消滅が間近に迫っているとの主張も聞こえてきますが、実際には電子メールの利用は減少するどころか増加しています。昨年 1 年間で 11 億のユーザーが電子メールを利用しており、調査会社の Radicati 社によると、2018 年には利用者数がこの倍になると予想されています。ビジネスの世界では、電子メールは非同期のコミュニケーション手段として、また知識源および情報源として、生産性を促進するうえで常に重要な役割を果たしています。
しかし、電子メールは完ぺきではありません。今日、ビジネス ユーザーが 1 日に送受信するメールの数は平均 121 通ですが、数が多いからといって生産性が向上するわけではありません。より適切で、より有用なメールを、より簡単に送信できる必要があります。モバイルの世界では、スマートフォンのメール アプリは、コーヒーを買おうと行列に並んでいる間に、ただメッセージが読めるだけでなく、もっと多くのことができなくてはいけません。
Acompli は、モバイル メールの未来を築くという使命を念頭に置いて設立されました。調査したところによると、ユーザーが Acompli アプリを開いてから閉じるまでの平均時間は 24 秒でした。これを 1 日に何十回と繰り返すのです。Acompli の目標は、この 24 秒間の生産性をできる限り向上させることでした。
今回、その使命は iOS および Android 向けの Outlook のリリースという形で引き継がれました。モバイル メールに焦点を当て、予定表が統合され、外出先でも非常に簡単にファイルを添付できるアプリを開発したのです。Acompli とマイクロソフトが協力し、Office と世界で最も普及しているデスクトップ メール アプリである Outlook との連携をさらに緊密なものとすることで、10 億以上の Office ユーザーにアプリをお届けし、このテクノロジを使用してはるかに多くのことを実現できるようになりました。
Acompli とマイクロソフトとは当初の話し合いの場において、マイクロソフトとの協力体制を強化することが、前述の 24 秒間により多くの価値をもたらすことにつながると気付きました。Office 365 のテクノロジ全体に言えるのは、並外れて優れた機能を有し、まだ手付かずの可能性を秘めているということです。私たちは、きわめて魅力的かつ洗練されたメール アプリによって、その可能性を効率的に引き出すことができると考えています。
Acompli が買収されてからも、変わらずお客様に迅速に新機能を提供するべく、チームと開発プロセスの統合に向けて全力で取り組んでいます。
マイクロソフトでは現在大きな変革が始まっており、情熱と期待、そして変化に対する意欲が社内に満ちています。Outlook チームの使命は、Outlook と同様に慣れ親しんだ機能的な方法で、すべてのプラットフォームに最高のモバイル メール エクスペリエンスを提供することです。現在、チームはとても活気にあふれた時期を迎えています。お客様も同じように感じていただければ幸いです。
Outlook アプリの詳細については、こちらの記事 (英語)をご覧ください。電子メール用の最高のモバイル ソリューションの開発にご協力いただける場合は、App Storeまたは Google Playから今すぐ Outlook アプリをダウンロードし、ご意見をお寄せください。
—Outlook 担当ゼネラル マネージャー、Javier Soltero