(この記事は 2016 年 8 月 5 日に Office Blogs に投稿された記事 Automate OneNote staff notebook creation and more with new API の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
Office 365 用 OneNote Staff Notebook API が新たにリリースされました。昨年 OneNote Staff Notebook がリリースされて以来、スタッフ用ノートブックを作成するには OneNote Staff Notebook アプリを使用する必要がありました。今回、学校の管理職、教師、IT 管理者の皆様からお寄せいただいたフィードバックに基づいて、プログラミングによっても OneNote Staff Notebook を作成できるようになりました。つまり、IT 管理者、マイクロソフト教育パートナー、その他の教育関係者の皆様は、学校全体または学区全体で OneNote スタッフ用ノートブックの作成や更新を自動化できるようになったのです。教師や学校の IT 担当者の皆様にとって、大幅な時間の節約と効率化が可能になります。詳細な使用方法については、OneNote Staff Notebook API に関する MSDN の記事 (英語) をご覧ください。
API の機能
既存の Office 365 用 OneNote API を使い慣れている場合には、OneNote Class Notebook API も同じようにお使いいただけます。Office 365 用 OneNote Class Notebook アプリと同様に、教師の皆様は Office 365 の教職員向けライセンスを所有し、OneDrive for Business をセットアップしている必要があります。
たとえば、学校の IT 管理者の皆様は、新学期の初日に教職員向けの OneNote スタッフ用ノートブックを用意しておきたいとお考えかもしれません。それを可能にするのがこの新しい OneNote Staff Notebook API です。学校の教職員名簿があれば、OneNote Staff Notebook API を呼び出す簡単なスクリプトを記述するだけで、適切なユーザーがあらかじめ追加されたスタッフ用ノートブックを作成することができます。
この API では、次の場所にスタッフ用ノートブックを作成できます。
- OneDrive for Business 上のノートブック
- SharePoint サイトのノートブック
- 統合グループのノートブック
OneNote Staff Notebook API の関連資料については、以下をご覧ください。
- スタッフ用ノートブックを作成する (英語)
- スタッフ用ノートブックを更新する (英語)
- 1 つまたは複数のスタッフ用ノートブックを取得する (英語)
- スタッフ用ノートブックを削除する (英語)
- スタッフ メンバーまたはスタッフ リーダーを追加する (英語)
- 生徒または教師を削除する (英語)
- セクションを挿入する (英語)
Staff Notebook API のその他のシナリオ
- 新しいスタッフ リーダー専用セクション グループ: スタッフ リーダー専用のセクション グループは、スタッフ リーダーだけが内容を閲覧できる非公開のスペースです。この内容は、スタッフ メンバーには表示されません。新しい Staff Notebook API では、スタッフ リーダー専用のセクション グループをプロビジョニングできるほか、既存のスタッフ用ノートブック (英語) に教師専用のセクション グループを追加することも可能です。
- 共同作業用スペースのロックダウン: スタッフ用ノートブックの共同作業用スペースを読み取り専用としてロックダウンして、スタッフ メンバーによる編集を禁止できます。このアクセス許可管理 API (英語) では、共同作業用スペースをロックダウンできるだけでなく、簡単にロックを解除することも可能です。
- 共同作業用スペース内の許可されたグループ: スタッフ リーダーは、共同作業用スペースに作成した特定のセクションを特定のスタッフ メンバーに割り当てることができます。必要に応じて、他のグループに対してセクションを完全に非表示にすることもできます。詳細については、MSDN のドキュメント (英語) をご覧ください。
- Content API: スタッフ用ノートブックのコンテンツ ライブラリに資料を一括して展開する必要がある場合、新しい Content API を使用すると、OneNote のセクションを新規スタッフ用ノートブックと一緒に簡単にプロビジョニングできます。この API の初回リリースでは、.ONE セクション ファイルをコンテンツ ライブラリに挿入することができます。近日中には、Docs.com で公開されているノートブックも利用できるようになる予定です。さらに、IT 管理者や教育パートナー様は、「ようこそ」セクション、既定のコンテンツ ライブラリ、既定の共同作業用スペースをカスタマイズすることもできます。
- スタッフ用ノートブックの作成時にメールを送信しないオプション: 新しい Create Staff Notebook API を使用すると、「ようこそ」メールを送信するかどうかを指定できます。これにより、たくさんのスタッフ用ノートブックを自動作成する場合に大量のメールが送信されることを回避できます。
パートナー様のビジネス チャンス
マイクロソフト教育パートナーの皆様がこの新しい API を利用することで、多くの新たなアイデアやソリューションが生み出されることを期待しています。学校で OneNote スタッフ用ノートブックを展開する際に役立つ新たなツールやソリューションに対するニーズは高まっており、パートナー様からはそうしたツールやソリューションの提供に協力したいというお声を頂いています。それにお応えするのが、この新しい API です。
今回の更新の詳細は、OneNote Staff Notebook API に関する最新の MSDN 記事 (英語) に記載されています。パートナーや IT 管理者の皆様はぜひご覧ください。
フィードバックのお願い
ご提案やご質問がありましたら、onenoteedu@microsoft.com までお寄せください。
今回ご紹介した新たなシナリオに関するご意見、ご感想をお待ちしております。
—OneNote チーム
※ 本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。