(この記事は 2016 年 8 月 31 日に Office Blogs に投稿された記事 New capabilities in SharePoint Online team sites including integration with Office 365 Groups の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
2016 年 5 月、マイクロソフトは SharePoint の未来を描く新しいビジョンを発表しました。そしてこのたび、Office 365 グループとの統合をさらに進めるなど、Office 365 の SharePoint Online チーム サイトに機能強化が実施されたことを発表しました。これらの機能は、Office 365 先行リリース プログラムに参加されているお客様に向けて来週からロールアウトが開始されます。
新しくなった SharePoint Online チーム サイトのホーム ページでは、サイト アクティビティや重要なドキュメントがすばやく確認でき、Office 365 グループ、そのメンバー、関連付けられている Office 365 アプリにすぐにアクセスできます。
チーム サイトの発行ページと新しい Web パーツ
新しいチーム サイトのページは高速で、簡単に作成でき、リッチなマルチメディア コンテンツもサポートしています。ブラウザーからでも SharePoint アプリからでも、あらゆるデバイスできれいに表示されます。このページはコミュニケーションやアイデアの共有に最適です。たとえば、状況報告や出張報告、ノウハウのメモ、事前ガイド、FAQ などでの利用に便利です。
チーム サイトの発行ページは、SharePoint Online チーム サイトで [New] をクリックすると、ブラウザー上で簡単に作成できます。
SharePoint ページは Web パーツで構成し、必要に応じてカスタマイズします。ページにはドキュメント、ビデオ、画像、サイト アクティビティ、Yammer フィードなどを追加できます。[+] 記号をクリックし、ツールボックスから Web パーツを選択すると、コンテンツがページに追加されます。新たに導入された Web パーツ [highlighted content] は、条件を設定することで、特定のコンテンツを自動的かつ動的にその領域に表示します。また、SharePoint Framework を使用すると、カスタム Web パーツを作成してツールボックスに追加できます。
ツールボックスから Web パーツを選択し SharePoint ページに追加できます。
SharePoint Online チーム サイトは、次のとおり簡単な手順で利用できます。
利用手順
- チーム サイトのホーム ページの右上にある歯車アイコンをクリックして [Settings] メニューを開き、[Add a page] をクリックします。また新しいチーム サイトのホーム ページでは、[New]、[Page] の順にクリックします。新規ページが表示されます。
- [Name your page] をクリックし、ページのタイトルを入力します。
- [+] 記号をクリックし、ツールボックスからコンテンツを追加します。作業内容は自動的に保存されます。
- 作業が完了したら [Save and close] をクリックします。
- 保存したページを編集するには [Edit] をクリックします。
- ページが完成したら [Publish] をクリックします。
電子メールでページを共有するには、ページ上部の [Share] をクリックします。
サイトにページを追加する方法の詳細については、こちらの記事を参照してください。
Office 365 グループとチーム サイトの統合
Office 365 でグループを作成すると、タスク管理用にチームで共有する受信トレイ、予定表、OneNote ノートブック、Planner が作成されます。さらに今後は、フル機能の SharePoint チーム サイトも作成されるようになります。各グループで新しいホーム ページを利用し、そこにページを追加して、ドキュメント ライブラリ、リスト、業務用アプリなどを配置できます。
Office 365 グループと SharePoint チーム サイトが統合されたことにより、新規チーム サイトが作成された時点で新しいグループ メンバーシップも作成されます。ユーザーはサイトのメンバー、サイトが公開されているか社内専用となっているか、サイトがどのような機密扱いになっているかを簡単に確認できます。さらに、既存の Office 365 グループには、それぞれのチーム サイトが追加されます。テナントへのロールアウト完了後は、グループを新規作成すると、既定でチーム サイトが作成されるようになります。
このほかにも、チーム サイト内でグループ メンバーが利用できる新機能が多数ロールアウトされます。
各新機能について詳しくご説明しましょう。
ホーム ページ: チーム サイトのホーム ページのデザインが一新され、チームにとって特に関連性の高いコンテンツに目が行くようになったと同時に、チームのリスト、ライブラリ、ページ、サブサイト、アプリには引き続き容易にアクセスできるようになっています。また、グループでの Outlook の会話にホーム ページからすばやくアクセスできます。さらに、チーム サイト名 (下のスクリーンショットでは「Loyalty Program」) をクリックすると、グループの予定表やファイルなどへのナビゲーション リンクを提示するグループ カードが表示されます。
新しい SharePoint Online チーム サイトの Office 365 グループ用ホーム ページでは、重要なコンテンツやサイト アクティビティが一覧できます。
クイック リンク: チーム メンバーが重要事項に簡単にアクセスできるようにします。[Add] をクリックしてファイルを選択するか URL を挿入するだけで、ホーム ページの上部に表示されるようになります。クイック リンクのコンテンツには、チーム サイト内または Web 上の任意の場所に存在するファイル、ページ、アプリを指定できます。
アクティビティ: チーム サイト内で何が行われているか、だれが何をしているかについて、常に最新情報を入手できます。アクティビティ セクションではファイル、リスト、ページなどに対する最近の操作が表示されます。
Office 365 グループのチーム サイトには、ここ数か月間に行われた SharePoint の更新がすべて実装されます。以下にその一部をご紹介します。
新しいリストおよび Microsoft Flow と PowerApps のサポート: 構造化データを使用した共同作業、サイト外のデータ ソースとの接続、ビジネス プロセスの自動化、ビジネス用モバイル アプリの作成といった作業を SharePoint リストから行えます。
新しいドキュメント ライブラリ (英語): 高機能なブラウザー ベースのエクスペリエンスから、または SharePoint アプリおよび OneDrive アプリから、デバイスに関係なくファイルを作成、共同編集、共有、管理、利用できます (注: Microsoft PowerApps および Microsoft Flow は、両方とも近日中に新しいドキュメント ライブラリ エクスペリエンスに追加される予定です)。
サイト コンテンツ ページの更新: チーム サイト内のコンテンツの作成や管理、そのアクセス状況や影響力の評価ができます。
新しいチーム サイトの詳細については、こちらの記事をご覧ください。Office 365 グループのユーザー向けの概要についてはこちらの記事、管理者向けの概要についてはこちらのブログ記事をご参照ください。
サイト コレクションの制限の変更
チーム サイト、Office 365 Video、ポータル サイト全体で SharePoint Online の各種機能の利用が普及するにつれて、コンテンツ ストレージの要件も拡大してきました。これに対処するため、今後数週間以内に SharePoint Online サイト コレクションのストレージ制限を 1 TB から 25 TB に引き上げます。この制限の引き上げは、公式の記事「SharePoint Online ソフトウェアの境界と制限」に間もなく反映される予定です。
管理性と拡張性
新しいチーム サイトの管理性は、利用に関するガイドライン、名前付け規則、分類規則に従うことで、Office 365 グループの管理レベルにまで高められます。チーム サイトを管理するためのタスクがいくつか用意されており、SharePoint Online 管理センターで制御します。たとえば、必要に応じてストレージ クォータを設定したり、カスタム サイトのプロビジョニング エクスペリエンスに従うようにしたりすることが可能です。
将来的には、ホーム ページをカスタマイズする際に、新しいエクスペリエンスでページの構成 (Web パーツの選択やテキストの追加) と拡張 (カスタム コードの作成) を行えるようになる予定です。当面は、従来のエクスペリエンスの拡張機能を引き続きご利用いただけます。マイクロソフトでは、最新の開発手法でホーム ページをカスタマイズできるようにすることを計画しています。既存のカスタマイズされたホーム ページは、従来のまま維持されます。
フィードバックやアイデアをお寄せください
ぜひ Office 365 Network (英語) の会話に参加して、新機能に関するご意見をお聞かせください。また、Office 365 UserVoice (英語)、Twitter アカウントの @SharePoint や @Office365、ページ下部のコメント欄でも機能に対するご要望やご意見を受け付けています。Ken Blanchard 氏は「全員合わせた能力には、どんな個人もかなわない」と述べていますが、まさに「3 人寄れば文殊の知恵」の諺どおり、皆様と協力して取り組んでまいりたいと思っています。
—Mark Kashman (SharePoint チーム、シニア プロダクト マネージャー)
よく寄せられる質問
サイト コレクションの容量の 25 TB への引き上げは来週から開始され、1 か月以内に世界各地のすべての Office 365 ユーザーにロールアウトされる予定です。
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